
こんなお困りごと、ありませんか?
「施行が終わると、ご葬家とのやり取りもそこで途切れてしまう」 「四十九日や一周忌のご案内をしようと思っても、誰が、いつ、どのご家族にご連絡するかが決まっていない」 「お世話したはずのご家族が、法要は別の葬儀社や寺院に頼んでしまっていた」 「仏壇・お墓・相続のご相談につなげたいのに、タイミングが分からない」 「ベテラン担当者の頭の中にしか、ご葬家の事情が残っていない」
葬儀社の経営者・幹部の方とお話ししていると、こうしたお悩みを伺うことが本当に多くあります。
葬儀は、ご家族にとっても、葬儀社にとっても、大きな節目です。しかし、その節目を「終わり」にしてしまうのは、あまりにももったいない。ご葬家にとっては、四十九日、百か日、初盆、一周忌、三回忌、七回忌……と、法要は何年にもわたって続いていきます。その一つひとつが、葬儀社にとっては「あらためてお役に立てる機会」であり、ご葬家にとっては「あの時のご縁を頼りたい時」でもあります。
ところが、この大切なつながりが、現場では驚くほどあっさりと途切れてしまっていることが少なくありません。
なぜ「アフター」が消えてしまうのか
葬儀の後のフォローがうまく続かない背景には、現場の努力不足ではなく、3つの構造的な原因があります。
原因① ご葬家の情報が「葬儀完了」で止まってしまっている
多くの葬儀社では、ご葬家の情報は施行が終わるまでは細かく管理されています。打合せの記録、ご要望、ご親族の構成、ご請求の状況――こうした情報は、施行を滞りなく進めるために欠かせないからです。
しかし、施行が終わった瞬間、その情報の更新は止まります。故人様の命日も、ご遺族の連絡先も、システムには残っているはずなのに、「次にいつ、何のためにご連絡するか」という観点では使われていない。情報はあるのに、活用されていない状態です。
原因② 「次の法要」を誰も覚えていない
四十九日であれば施行から約1か月半後、一周忌であれば1年後、三回忌は満2年後。法要は時間が経ってからやってきます。
問題は、その「時間が経ってから」を誰の仕事として記憶しておくのかが、決まっていないことです。担当者は次々と入ってくる施行対応に追われ、半年後・1年後のご連絡まで頭に置き続けることはできません。気がつけば一周忌が過ぎていた、というのは決して珍しい話ではありません。
人の記憶や個人のメモに頼っている限り、この漏れは構造的に避けられません。
原因③ 葬儀部門と「その他の事業」が分断されている
葬儀社の多くは、葬儀の施行だけでなく、仏壇・仏具、お墓、返礼品、相続のご相談など、関連する事業も手がけています。あるいは、提携先のご紹介という形でお役に立てる領域も広いはずです。
ところが、これらの事業の情報がそれぞれ別々に管理されていることが多いのです。仏壇の担当者は、どのご葬家がいつ施行を終えたのかを知らない。葬儀の担当者は、どのご葬家が仏壇を検討中か把握できない。結果として、ご葬家からすれば「同じ会社のはずなのに、なぜ毎回ゼロから説明しないといけないのか」という違和感につながります。
解決のカギは、「ご葬家の時間軸」で顧客関係を設計し直すこと
これらの課題に共通するのは、葬儀社の業務の流れではなく、ご葬家の時間の流れに合わせた仕組みになっていないということです。
葬儀社の業務は「施行で完結する」かもしれませんが、ご葬家の人生は、その後もずっと続いていきます。命日があり、お盆があり、お彼岸があり、年忌があり、相続の手続きがあり、世代交代があります。このご葬家の時間軸に寄り添う仕組みこそ、これからの葬儀社に求められる土台です。
これは、CRM(顧客管理システム)と呼ばれる仕組みを使うことで、現実的に実装できます。
解決策① 命日を起点に、法要の予定を自動で組み立てる
故人様の命日をシステムに登録すれば、四十九日、百か日、初盆、一周忌、三回忌、七回忌……といった主要な法要の日程は、機械的に自動で算出できます。「いつ・どのご家族に・どの法要のご案内をすべきか」が、人の記憶に頼らずとも、システムが教えてくれる状態になります。
担当者は、目の前の施行に集中していても、必要な時期が来れば「○○様の一周忌が3か月後です」というお知らせを受け取れます。これだけで、ご案内の漏れはほぼなくなります。
解決策② ご連絡のタイミングと方法を、「仕組み」に任せる
ご葬家ごとに、適切なタイミングと方法でご連絡を入れる――これを人の判断だけで続けるのは限界があります。
CRMを使えば、「一周忌の2か月前に、はがきでご案内をお送りする」「お盆の1か月前に、メールまたはお電話でお声がけする」といったルールを設定しておくことができます。年配のご家族には郵送、若い世代にはLINEやメール、といった世代に応じた使い分けも可能です。
「全員に同じ案内を送る」のではなく、「お一人おひとりに合わせて、ちょうどよいタイミングで届く」ご連絡が、信頼関係を深めていきます。
解決策③ 関連事業を、ひとつの顧客情報の上で動かす
仏壇・お墓・返礼品・相続――これらの事業を、それぞれ別の管理にせず、ご葬家ひとりの情報の上で一元的に管理することで、ご葬家の状況に応じた自然なご提案ができるようになります。
四十九日を控えたご家族には、お仏壇のご相談を。一周忌が近いご家族には、お墓やお位牌の整え直しを。相続でお困りのご家族には、提携先の士業のご紹介を。これは決して「売り込み」ではなく、ご葬家がそのタイミングで本当に必要としているお手伝いを、適切なタイミングでお届けするということです。
ご葬家からすれば、「あの葬儀社さんは、いつも私たちのことを気にかけてくれている」という安心感につながります。
アフターフォローは、「新規獲得」よりも費用対効果が高い
経営の観点から見ても、葬儀後のアフターフォローへの投資は、新規のお客様を獲得するための投資よりも、ずっと費用対効果が高い領域です。
理由はシンプルです。新規のお客様は、何の関係性もない状態から、広告や口コミを通じて出会いを作り、信頼を積み重ねていく必要があります。一方、すでに一度施行をお任せいただいたご葬家には、すでに信頼の土台があります。その土台の上で、適切なタイミングでご連絡を差し上げるだけで、二度目、三度目のご縁につながる可能性は格段に高くなります。
さらに、ご葬家からのご紹介――ご親戚やご友人へのご紹介――は、葬儀社にとってもっとも費用がかからず、かつもっとも質の高い集客です。長くお付き合いを続けている葬儀社のほうが、紹介をいただける確率は当然高くなります。
「広告費を増やす前に、すでにご縁のあるご葬家への接し方を見直す」――これだけで、経営の景色は大きく変わります。
まとめ:「葬儀が終わる」を、「関係が始まる」に変える
葬儀は、ご家族にとって人生の大きな節目です。その節目に真摯に向き合った葬儀社だからこそ、その後の長い時間も、ご葬家のそばにいる資格があります。
しかし現実には、その資格を活かしきれていない葬儀社が少なくありません。情報はあるのに使われていない。連絡したい気持ちはあるのに仕組みがない。関連事業はあるのに分断されている――これらはすべて、現場の努力ではなく、仕組みの問題です。
ご葬家の時間軸に合わせて、ご連絡のタイミングを仕組みに任せ、ご葬家ひとりの情報の上で関連事業を動かす。これができるようになれば、「葬儀が終わる」という瞬間は、「関係が始まる」という瞬間に変わります。
そして、それこそが「事務作業を減らし、ご家族に向き合う時間を増やす」という、葬儀DXが目指す本来の姿なのだと、私たちは考えています。
ブリッジ葬儀のご紹介
弊社シンクエイトでは、葬儀社・互助会の集客から受注、施行、そして葬儀後のアフターフォローまでを、一気通貫で支えるソリューションを提供しています。
ブリッジ葬儀は、受注管理・施行管理・顧客管理・集客支援をひとつにまとめた、葬儀社のためのクラウド型基幹システムです。世界中で信頼されているクラウドプラットフォーム「Salesforce」の上に構築されており、葬儀業界において世界で唯一のSalesforceパートナー企業として、現場の実務に即した機能をご提供しています。
故人様の命日を起点に、四十九日・一周忌・三回忌といった主要な法要のタイミングを自動でタスク化し、ご担当者へのリマインドやご葬家へのご案内発送までを、ひとつの流れで管理できます。仏壇・返礼品・相続相談など、関連事業の対応状況も同じ画面で把握でき、ご葬家との長いお付き合いを「仕組み」として支えます。
「ご葬家との関係を、施行で終わらせたくない」「アフターフォローを担当者の力量任せにせず、組織として続けていきたい」とお考えの葬儀社様は、ぜひお気軽にご相談ください。
葬儀DXコラムは、葬儀社・互助会の経営課題をITで解決するヒントをお届けする情報メディアです。
