Salesforce 基礎
レコードタイプ・ページレイアウト・コンパクトレイアウト
「同じオブジェクトでも、種類によって画面の見え方が違う」「項目の並び順を変えたい」「ハイライトに何を表示するか」 — これらを制御するのが レコードタイプ・ページレイアウト・Lightning ページ・コンパクトレイアウト です。
4 種類のレイアウト関連機能
機能 | 何を制御するか |
|---|---|
レコードタイプ | 同じオブジェクトの「種類」を分ける |
ページレイアウト (ややレガシー) | 編集・参照画面の項目並び |
Lightning ページ (Flexipage) | Lightning UI の画面全体構成 |
コンパクトレイアウト | レコード上部の「ハイライト」項目 |
レコードタイプ
同じオブジェクト内で データの種類を分けたい 時に使います。レコードタイプごとに項目の値リストや、画面 (ページレイアウト) を出し分けられます。
ブリッジ葬儀でのレコードタイプ
オブジェクト | レコードタイプ (UI 表示) | DeveloperName |
|---|---|---|
家族 / 会社 (Account) | 家族 / 会社 |
|
施行情報 (Ceremony__c) | 01.葬儀 / 02.法要 |
|
伝票 (Slip__c) | 01.見積 / 02.請求 / 03.発注 / 99.テンプレート |
|
UI 表示ラベルには
01.02.のようなプレフィックスが付きます (Salesforce のレコードタイプ一覧で並び順を整えるための慣習)。本ガイドの他のページでは表記簡素化のため「見積」「請求」のようにプレフィックスを省略しています。
例えば「家族」と「会社」では:
- 表示する項目が異なる (家族には屋号、会社には業種)
- ページレイアウトが異なる
- 値リスト (取引先タイプなど) が異なる選択肢
レコードタイプの確認
Setup → オブジェクトマネージャ → [オブジェクト名] → レコードタイプ で一覧。
レコードタイプの追加
組織独自の運用で追加したい場合 (例: 「家族 / 会社」に新しい「寺社」レコードタイプ):
- レコードタイプ → 新規
- 既存のレコードタイプ (例: 「会社」) をテンプレに
- 名前・ラベル・有効化対象のプロファイル
- デフォルトのページレイアウトを選択
- 保存
パッケージで定義されたレコードタイプは原則として直接編集しない (アップグレード時に上書きされるリスク)。組織独自のレコードタイプは追加 OK。
ページレイアウト (ややレガシー)
ページレイアウトは、Classic UI 時代から続く 古い形式の画面定義です。Lightning でも一部で使われています。
何ができるか
- 編集画面の項目配置 (どの項目をどの位置に置くか)
- 必須 / 読み取り専用の設定
- 関連リストの並び (ややレガシー)
- 標準ボタンの表示 / 非表示
ブリッジ葬儀のページレイアウト
各オブジェクトに、レコードタイプごとのページレイアウトが用意されています。
例: 伝票 (Slip)
- 見積用ページレイアウト
- 請求用ページレイアウト
- 発注用ページレイアウト
- テンプレート用ページレイアウト
編集方法
Setup → オブジェクトマネージャ → [オブジェクト名] → ページレイアウト → 編集するレイアウトを開く
注意点
- パッケージ標準のページレイアウトを 直接編集すると アップグレード時に上書きされます
- 「コピーして新規作成」 が安全 (組織独自レイアウトとして管理)
- カスタム項目を追加した時は、対応するページレイアウトへの追加を忘れずに
Lightning ページ (Flexipage)
Lightning UI で実際に表示される モダンな画面定義 です。ページレイアウトより柔軟に、コンポーネントを自由に配置できます。
何ができるか
- 画面を 3 カラム / 2 カラム / 1 カラム など好きなレイアウトに
- LWC コンポーネント (伝票エディタ、PDF カード 等) を配置
- 関連リスト・ハイライト・タブを自由配置
- 表示条件 (例: 「ステータス = 確定」のときだけ表示) で動的化
ブリッジ葬儀の Lightning ページ
Lightning ページ | 配置先 |
|---|---|
BridgeHome | ホーム画面 (カードビュー配置) |
CeremonyRecordPage | 施行情報の詳細 |
SlipRecordPage | 伝票 (見積) の詳細 |
ProductRecordPage | 商品マスタの詳細 |
(etc.) |
編集方法
詳しくは 画面のカスタマイズ (Lightning App Builder) を参照。
ページレイアウトと Lightning ページの関係
Lightning UI では、両方が組み合わさって動きます。
- Lightning ページ = 全体構成 (タブ・カラム・コンポーネント配置)
- ページレイアウト = 編集モーダル・古い参照画面の項目配置
新しいカスタマイズは Lightning ページで 行うのが基本。ページレイアウトは段階的に役割が減っています。
コンパクトレイアウト
レコード詳細画面の 上部「ハイライト」エリア に表示される項目を制御します。
コンパクトレイアウトとは
レコードを開いたときに、ページ上部に大きく表示される「最重要 4-6 項目」のセットです。例えば施行情報の場合:
┌──────────────────────────────────────────────────┐
│ 山田 太郎 (故人) ☰ │ ← 表示中の Compact Layout
│ 葬儀日: 2026-06-17 (火) 11:00 │
│ 式場: メモリアホール本店 │
│ 担当: 田中 / 発行元: 本店 │
└──────────────────────────────────────────────────┘
[詳細タブ] [関連タブ]
設定方法
Setup → オブジェクトマネージャ → [オブジェクト名] → コンパクトレイアウト
- 「新規」 で新しいコンパクトレイアウトを作成 (or 既存をコピー)
- 表示する項目を選択 (最大 10 項目程度)
- 並び順を調整
- 「コンパクトレイアウトの割り当て」 でレコードタイプ別に適用
コンパクトレイアウトのコツ
- 5-7 項目 に絞る (多すぎると見にくい)
- レコードを開いてすぐに知りたい情報を選ぶ
- 業務の核心となる項目 (葬儀日・式場・担当者 など)
モバイルでも有効
コンパクトレイアウトは Salesforce モバイルアプリ でも使われ、モバイル一覧画面の表示項目になります。
関係性まとめ
レコードタイプ
├─ Lightning ページ (Flexipage) ← 詳細画面全体
│ └─ コンポーネント配置
├─ ページレイアウト ← 編集モーダル
└─ コンパクトレイアウト ← ハイライトエリア
ユーザーが見る画面は、これらの組み合わせで決まります。
こんなときは
Lightning ページとページレイアウトの違いがわからない
- Lightning ページ = タブ全体・配置・コンポーネント
- ページレイアウト = レコード編集モーダル・項目並び
両方を使うのが標準。新規カスタマイズは Lightning 優先。
コンパクトレイアウトが反映されない
- レコードタイプごとの 割り当て を確認
- 主要 (Primary) コンパクトレイアウトに設定されているか確認
- ブラウザを再読み込み
パッケージのレイアウトを変えたい
- コピーしてから編集 が原則
- パッケージ標準を直接編集するとアップグレードで上書きリスク
モバイルで使いにくいレイアウト
- コンパクトレイアウトに必要項目を入れる
- モバイル専用 Lightning ページを作成 (App Builder で
Phoneform factor を指定)
次に進む
📅 最終更新日: 2026-06-16