機能の深掘り

仕入先管理と発注伝票

葬儀社の業務では、仕入先 (花屋 / 料理屋 / 返礼品店 / 棺の卸 など) との取引も重要な業務です。ブリッジ葬儀では、これらの取引先を 家族 / 会社 (Account) レコードタイプ「会社」 として管理し、発注伝票で取引履歴を残します。

仕入先の登録

ステップ 1: 「会社」レコードを作成

  1. アプリ上部 「家族 / 会社」タブ をクリック
  2. 右上 「新規」 → レコードタイプ 「会社」 を選択 → 「次へ」
  3. 入力項目:

項目

会社名

◯◯花店 山田支店

会社名カナ

ハナキューピットヤマダ

屋号

(任意)

業種

花卉 / 料理 / 葬祭具 など

住所

取引先の正規住所

電話 / FAX / メール

連絡先

仕入先フラグ

オン (仕入先として識別)

  1. 「保存」

仕入先フラグの役割

会社レコードの 「仕入先フラグ (IsSupplier__c)」 をオンにすると、発注伝票の仕入先選択時に 絞り込み候補 として表示されます。発注伝票専用の取引先を識別するためのフラグです。

仕入先の担当者を登録

仕入先の担当者 (営業担当・連絡窓口) は、会社レコードの 関連リスト「お客様」 から登録します。

  1. 会社レコードを開く
  2. 関連タブ → 「お客様」関連リスト → 「新規」
  3. 入力:
    • 姓・名
    • 役職 (営業 / 受注 / 配達 など)
    • 電話 / 携帯 / メール
  4. 保存

一般のお客様 (個人葬儀のお客様) と同じく Contact として管理しますが、業務上は「仕入先担当者」として区別します。

見積から発注書を自動作成 (ベータ版)

v2.3.0 から 利用できる新機能です。見積伝票の明細から、仕入先ごとの発注書 (発注伝票) をまとめて自動作成 できます。1 件ずつ発注伝票を手作りする手間がなくなります。

どこにあるか

見積伝票を開くと、明細エディタの下に 「発注書の自動作成(ベータ版)」カード が表示されます。カード内の 「発注書を自動作成(ベータ)」 ボタンから始めます (既に作成済みの場合はボタンが 「発注書を再作成(ベータ)」 になります)。

仕入先候補はどう決まるか

ボタンを押すと、見積明細ごとに 仕入先の候補と仕入価格 が一覧表示されます。候補は、商品マスタに登録した 商品価格 (ProductPrice__c) の仕入先別価格 から自動で割り出されます。

優先順位

候補・単価の元

1

仕入先別の商品価格 (Supplier__c が設定された行)

2

デフォルトの仕入価格 行に設定された仕入先

3

(上記が無ければ) 商品マスタの 仕入単価 をフォールバックに表示

候補が 1 件も無い明細は「仕入先未設定」として扱われ、既定で「作成しない」が ON になります。

仕入先・価格を調整する

  • プルダウンから別の仕入先に変更できます。末尾の 「+ 他の仕入先を探す…」 を選ぶと、取引先 (会社) を 名前・電話・住所 で検索して指定できます。
  • 価格が登録されていない仕入先を選ぶと 「(価格未設定)」 と表示されるので、担当者がその場で金額を入力します。
  • 発注しない明細は 「作成しない」 にチェックを入れて除外します。

確定すると

  • 仕入先ごとに発注書 (発注伝票) が 1 通ずつ 作成されます。
  • 仕入先が決まらない明細は、まとめて 1 つの発注書 (伝票名「仕入先未指定」) になります。
  • 作成後、カード上に 「この見積から作成済みの発注書」 が一覧表示されます (仕入先 / 発注伝票へのリンク / 明細数 / 作成日時)。
  • 各発注伝票には 「発注元見積」(SourceSlip__c) が記録され、どの見積から作られたかを後から辿れます。

⚠️ 本機能は ベータ版 です。仕様・UI は今後のバージョンで変わる可能性があります。仕入価格マスタ (仕入先別の商品価格) を整備しておくと、候補がより正確に出ます (マスタデータを整備する 参照)。

発注伝票の作成 (手動)

自動作成を使わず、1 件ずつ発注伝票を手で作ることもできます。仕入の発注を記録する伝票で、レコードタイプ「発注」を使います。

ステップ 1: 発注伝票を新規作成

  1. アプリ上部 「伝票」タブ → 「新規」
  2. レコードタイプ 「発注」 を選択 → 「次へ」
  3. 自動で入る項目:
    • 施行情報 (関連がある場合)
    • 税表示区分 (組織既定)
  4. 手動で入力:
    • 発注先 (家族 / 会社) — 仕入先の会社を選択
    • 発注日 / 納品予定日
  5. 「保存」

ステップ 2: 伝票エディタで発注内容を入力

発注伝票も伝票エディタで明細を編集します。ただし、見積・請求と異なる点が 2 つあります。

違い 1: 価格マスタの代わりに仕入先

カードヘッダ右上に 「仕入先」プルダウン が表示されます (lightning-record-picker)。仕入先の会社レコードを選択すると、その仕入先専用の単価が引かれます。

違い 2: 単価の元

伝票エディタの管理者設定で、発注伝票では 「仕入単価」 を使うように設定されている場合が多いです。これにより、商品マスタの仕入単価 (販売単価ではない) が明細に入ります。

発注書 PDF の出力

v2.6.0 から、発注伝票から 汎用の発注書 PDF を出力できます。発注伝票を開き、「伝票 PDF 印刷」カードの「発注書」ボタンから作成します。

  • 宛先 (仕入先)・発行元 (自社)・施行情報 (通夜/葬儀の式場・日時) を印字します。
  • 金額 (単価・小計・消費税・税込) の表示 ON/OFF個人情報 (故人名・享年・喪主名・住所) の表示 ON/OFF をカードのチェックで選べます。
  • 品名は列幅で自動折り返し、備考欄を大きく確保、FAX 送信を想定した大きめの文字・ページ番号 (n/N) に対応。

詳しくは PDF 出力カードを使いこなす を参照してください。

取引先別の取引履歴

会社レコードを開くと、関連リストで以下が確認できます:

  • 伝票 — 発注伝票の履歴
  • お客様 (会社の担当者)
  • 活動履歴 — 過去の連絡記録

これにより、「この花屋といくら取引したか」「過去 1 年の発注額」などを履歴で確認できます。

仕入価格の管理

商品マスタには 「販売単価」「仕入単価」 の 2 つがあります。

項目

用途

販売単価

お客様向け見積・請求の単価

仕入単価

仕入先からの仕入額

仕入単価を整備しておくと:

  • 発注書の単価が自動で入る
  • 商品ごとの 粗利分析 (販売単価 - 仕入単価) ができる
  • 価格改定時の影響シミュレーションが可能

仕入単価の整備は管理者作業 (マスタデータを整備する 参照) です。

仕入先からの請求書を受け取った時

仕入先が請求書 (請求書 PDF や請求書 紙) を送ってきた時の対応:

  1. 該当の 発注伝票 を確認
  2. 発注内容と請求内容が一致するか確認 (数量・単価・金額)
  3. ズレがあれば仕入先に連絡
  4. 一致したら 支払処理 (経理処理 / 銀行振込 など)
  5. 支払完了後、発注伝票のステータスを「支払済」に更新 (組織カスタム次第)

支払の記録 (Payment レコード) も活用可能ですが、入金が当家からのもの専用に運用されている場合は別途経理システムで管理。

こんなときは

仕入先が「家族」レコードタイプで登録されている

過去のデータ移行で誤って「家族」になっている場合、レコードタイプを変更できます (管理者対応)。

同じ仕入先と頻繁に発注する

  • 仕入先の会社レコードをお気に入り登録 → クイックアクセス
  • ホーム画面のカードビューに「自分の最近の発注」を配置 (管理者対応)

発注先が一時的なお取引

毎回発注先を作るのは非効率なので、「一時取引先」 という汎用会社レコードを 1 件作っておき、発注時にメモで「実際の取引先名」を残す運用も可能。

発注伝票から仕入先 PDF を発行したい

現状の標準パッケージでは発注書 PDF は提供されていません。組織独自のテンプレートで対応するか、将来のバージョンアップを待つことになります。

仕入先の請求と当家への請求を間違えそう

レコードタイプを きちんと使い分け ましょう:

  • 見積 → 当家への見積提示
  • 請求 → 当家への請求書
  • 発注 → 仕入先への発注
  • テンプレート → 雛形

商品マスタの「廃盤」と仕入先

廃番になった商品 (もう仕入れない商品) は商品マスタの 「廃盤」 (IsInvalid__c) チェックをオンに。検索候補に出なくなり、過去の発注履歴は残ります。

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📅 最終更新日: 2026-06-16