機能の深掘り

裏で自動で動く処理を知る|あなたが気付かない便利機能

ブリッジ葬儀は、担当者が 「保存」ボタンを押した瞬間 にたくさんの処理を裏で自動的に動かしています。「あれ、自分は何もしていないのに、こっちの項目も埋まっている」という気付きをすると業務効率が大幅にアップします。このページでは、裏で動いている処理を全体像でご紹介します。

担当者は すべてを覚える必要はありません 。ただ、「気付かないうちに自動でやってくれている」ことを知っておくと、「何でこうなってるんだろう?」が理解できるようになります。

自動処理の 2 種類: Apex とフロー (Flow)

ブリッジ葬儀の裏側は、大きく 2 種類の仕組みで自動化されています。

種類

特徴

Apex (アペックス)

プログラミング言語で書かれた処理。複雑な計算や大量データ処理に使う

フロー (Flow)

ノーコードで作られた自動処理。業務フローの自動化に使う

担当者目線では、どちらも「保存ボタンを押すと裏で動く処理」と覚えれば OK です。

シーン別: いつ・何が動くか

シーン 1: 新しい家族 / お客様を作る

アクション

裏で動く処理

家族レコードを保存

Flow: UpdateAddressDispWideHalf — 住所の半角・全角バリエーション生成

お客様レコードに「死亡日」(DeceasedDate__c) を入力

Flow: UpdateContactItems — 「故人」(IsDead__c) チェックが自動 ON + 検索用ふりがな結合

シーン 2: 施行情報を作る

施行情報の保存ボタンを押すと、複数の自動処理 が同時に動きます。

処理

内容

Trigger: CeremonyDefaultIssuerTrigger

発行元 (支店) を自動セット (ユーザー既定 → なければ並び順最小)

Trigger: CeremonyMembershipPriceTypeTrigger

会員契約 (MemberNo__c) を選択していると、その 会員契約の価格タイプ を施行情報の PriceType__c に自動コピー (スナップショット)

Flow: CreateDeceased

おくやみ情報 (自社シェア把握用) を自動作成 (葬儀レコードタイプのみ)

Flow: CeremonyUpdateMembershipInvalidFlg

故人が持っていた会員契約を「失効」に変更

Flow: UpdateFinalMournerDate

喪主のお客様レコードに最終施行日・最終式場を記録

(v2.3.0+) 忌明け日の自動計算

故人の 死亡日 + 宗派 から忌明け日 (仏式 +48 日 / 神式 +49 日) を自動計算 (手入力値は尊重し、空欄のときだけ計算)

担当者は「保存」を 1 回押すだけで、関連する周辺データが自動でメンテナンスされます。

v2.3.0 で増えた「会員契約 → 施行情報の価格タイプ自動セット」 は業務上のインパクトが大きく、会員価格の適用ミスを防ぐ効果があります。詳しくは バージョン履歴 を参照。

シーン 3: 葬儀日程を編集する

アクション

裏で動く処理

日程エディタで通夜・葬儀・火葬の行を保存

Trigger: ScheduleAfterDmlTriggerScheduleSyncHandler — 施行情報本体の 代表日時 / 式場 が自動更新

つまり、日程エディタを として運用すれば、施行情報トップの代表日時もズレません。

商品マスタ・価格タイプ・商品価格の関係性は 商品マスタと価格タイプ|価格設計の全体像 でまとめています。

シーン 4: 商品マスタを追加する

商品を 1 件追加するだけで、関連レコードが自動生成されます。

処理

内容

Trigger: ProductAutoPriceTrigger

デフォルト税率をセット + 全価格タイプ分の 商品価格レコード を自動生成

Handler: ProductDefaultTaxRateHandler

商品マスタへの税率自動補填 (税率未指定なら標準税率)

例えば組織に価格タイプが「標準価格 / 会員価格 / 葬祭ホール価格」の 3 つある場合、新商品 1 件を作ると 3 件の商品価格レコードが裏で生成されます。

シーン 5: 価格タイプを追加する

処理

内容

Trigger: PriceTypeAutoPriceTrigger

全商品分の 商品価格レコード を自動生成

PriceTypeDefaultEnforcer

「同カテゴリでデフォルト価格は 1 つだけ」のルール強制

例えば「会員価格」という新しい価格タイプを作ると、組織内の全商品 (500 件あれば 500 件) に対して商品価格レコードが裏で生成されます。デフォルト割引率を 10% にしておけば、標準価格 × 0.9 が自動でセットされます。

シーン 6: 伝票を新規作成する

処理

内容

Trigger: SlipDefaultPriceTypeTrigger

デフォルト価格タイプをセット (将来バージョンで強化)

Flow: NewCreateCopyTextNameAndAdress

家族・お客様から 宛名・住所を自動コピー

担当者は伝票を新規作成して保存するだけで、価格タイプと宛名・住所が埋まった状態でエディタに入れます。

動き : 親の施行情報が「会員契約 → 価格タイプ」のスナップショットを持っていれば、その価格タイプが見積伝票に そのまま継承 されます。会員様の見積を作るとき、価格タイプの手動切替が不要に。

シーン 7: 伝票明細を保存する (伝票エディタの「保存」)

処理

内容

Trigger: SlipDetailAmountTrigger

親伝票の 税額・合計金額 を再計算

Apex: SlipAmountCalculationService

税率別・外税内税対応の高精度計算 (インボイス対応の端数処理)

Flow: UpdateSetProducts

セット商品の自動展開 (商品マスタ側で設定されている場合)

Flow: UpdateSlipDetailsCeremonyNo

明細の施行 No 更新、割引額の自動計算

複雑な税額計算 (10% / 軽減 8% / 非課 が混在 / 外税内税 切替 など) も、担当者が単価と数量を入れれば自動で最終金額が出ます。

シーン 8: 見積から請求伝票を作る (変換ボタン)

処理

内容

Flow: CreateBillingDocument

確定見積から、新しい請求伝票を作成 + 明細を全行コピー

Flow: CreateCeremonyBillingDocument

施行情報から複数見積をまとめて 1 通の請求伝票へ

担当者は確認・実行を押すだけで、コピー作業がすべて自動化されています。

シーン 9: 入金を保存する

処理

内容

Flow: UpdateBillingSummaryToatal

請求伝票の 御入金額・残金 を自動更新、合算請求がある場合はそこも更新

シーン 10: 葬儀から法要を作る

処理

内容

Flow: CreateHouyou

葬儀の施行情報を親として、新しい法要レコードを作成 + 故人・家族情報を引き継ぎ + Name に種別 3 桁を付与

まとめ: あなたが書かなくても入る項目

担当者が 手動入力する必要が無い 項目を整理すると、以下のとおりです。

入力不要な項目

自動で入る理由

「故人」(IsDead__c) チェック

死亡日入力時に自動 ON

検索用ふりがな (統合)

姓・名のふりがな入力時に自動結合

半角 / 全角住所

家族住所入力時に自動生成

発行元 (支店)

施行情報保存時に自動セット

おくやみ情報

施行情報保存時に自動生成

会員契約の失効

施行情報保存時に自動失効

最終施行日 / 最終式場

施行情報保存時に喪主に自動記録

商品価格 (各価格タイプ)

商品 / 価格タイプ追加時に自動生成

伝票の税額 / 合計

明細保存時に自動計算

伝票宛名・住所

伝票作成時に自動コピー

御入金額 / 残金

入金保存時に自動更新

法要 Name

法要作成時に自動採番

つまり、あなたが 入力する必要があるのは情報の本質的な部分だけ という設計になっています。

自動処理が「効いていない」と感じる時

ごく稀に、自動処理が期待通りに動かないケースがあります。原因は以下:

症状

主な原因

「故人」(IsDead__c) チェックがオンにならない

お客様の 死亡日 (DeceasedDate__c) が空欄

発行元が自動セットされない

組織に発行元レコードが 1 件も無い、またはユーザーの既定発行元 + 並び順 が両方未設定

商品価格が自動生成されない

商品マスタの デフォルト税率「廃盤」 (IsInvalid__c) の設定

税額が計算されない

明細に 税率 が未設定

伝票宛名が空欄

家族 / 当家が未設定

自動処理は「前提となるデータが揃っている前提で動く」ので、不足があるとスキップされます。チェックリスト的に上から埋めれば問題ありません。

こんなときは

自動処理を一時的に止めたい

通常はできません (止める前提の設計ではない)。どうしても必要な場合は管理者にご相談ください (一時的にフローを無効化する権限が必要)。

自動処理がエラーで止まった

Salesforce 画面の上部に エラーメッセージ が表示されます。原因 (必須項目不足など) を解消して再保存。エラーメッセージの内容で対処不能な場合は管理者へ。

自社の業務に合わせて自動処理を追加したい

ブリッジ葬儀標準の自動処理は変更しません (アップグレード時に上書きされるため)。組織独自の自動処理を追加したい場合は、Salesforce 標準の フロー機能 で、別途追加します (管理者対応)。

自動処理の全体一覧 (参考)

技術的な詳細は管理者向けですが、参考までに全自動処理の名前一覧:

Apex Trigger / Service / Handler

CeremonyDefaultIssuerTrigger / ProductAutoPriceTrigger / PriceTypeAutoPriceTrigger / ScheduleAfterDmlTrigger / SlipDefaultPriceTypeTrigger / SlipDetailAmountTrigger / SlipAmountCalculationService / ProductDefaultTaxRateHandler / PriceTypeDefaultEnforcer / ScheduleSyncHandler / SlipDefaultPriceTypeHandler

Flow (フロー)

CreateBillingDocument / CreateBillingSummary / CreateCeremonyBillingDocument / CreateDeceased / CreateHouyou / CeremonyUpdateMembershipInvalidFlg / UpdateFinalMournerDate / UpdateContactItems / UpdateMembershipSearchText / UpdateAddressDispWideHalf / UpdateReratedAccountAndContactsAdress / ManualUpdateAccountRelatedContactAdress / ManualUpdateContactAdress / ManualUpdateSlipNameAndAdress / NewCreateCopyTextNameAndAdress / UpdateSetProducts / UpdateSlipDetailsCeremonyNo / UpdateBillingSummaryToatal / SumAmountTotal / SetInvoiceSummaryTextOfSlipDetails (廃止予定)

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📅 最終更新日: 2026-06-16