業務フロー編 (葬儀社の 1 日を順に追う)
業務フロー|供物一覧の運用 (供花・供物の管理)
葬儀では、参列者やお取引先から 供花 (きょうか)・供物 (くもつ) が届きます。誰から / どんな供物が / いくらで届いたかを記録し、ご家族向けには金額を伏せたリスト、社内向けには金額表示ありのリストを使い分けるのが運用ポイントです。
💡 設計思想を先に理解しておくと、業務がスッと腑に落ちる
供物の取り扱いは、「請求先ごとに伝票を 1 通作る」というブリッジ葬儀の伝票設計を理解しておくと、運用がぐっとシンプルになります。 当家伝票に供物を混ぜることも、参列者ごとに独立した供物伝票を作ることもできます。供物一覧 PDF は 商品マスタのフラグ で自動的に集約されるため、データの分離は不要です。
供物一覧で何ができるか
ブリッジ葬儀の 供物一覧 PDF では、以下が可能です。
- 供物・供花の一覧 を 1 枚の PDF に並べる (差出人名・品目・金額)
- 金額表示の On / Off をワンクリックで切替 (ご家族向け ↔ 社内向け)
- 対象伝票のレコードタイプ を切替 (見積 / 請求 / 発注 / テンプレート — 管理者が App Builder で設定)
どのデータを元に作られているか
供物一覧 PDF は、施行情報に紐づく 伝票の明細行 から、供物一覧に表示する商品 フラグが立っている明細を集約して並べます。つまり、
- 当家自身からの供花・祭壇 (請求対象) → 通常の伝票明細
- 参列者からの供物・供花 (請求対象外) → 別途「供物用伝票」として見積を作る、または親族用見積で
供物一覧に表示する商品商品を入れる運用
商品マスタ側で「供物一覧に表示する商品」フラグがオンになっている商品が対象です。
供物一覧エディター (v2.3.0+ ベータ)
施行情報詳細画面の 「供物一覧」タブ に、専用の供物一覧エディター (offeringListEditor) が配置されました。
機能
- 横スクロール対応 — 多数の列があっても閲覧可能
- 列幅の手動リサイズ — 全列のヘッダー右境界をドラッグして列幅を調整可能
- 札順 (FudaOrder) の並び替え — 行をドラッグ&ドロップ、またはチェックボックスで選択して上下ボタンで移動
- 札順の数値直接入力 (v2.3.0〜) — 札順セルに 半角数字を直接入力 でき、入力した番号がそのまま保存されます (位置による自動採番はしません)。空欄のままにすると「未決定」として保存され、一覧では未決定の行が先頭にまとまります
- チェックボックス複数選択 — 全選択ヘッダー + 選択行を上下ボタンでグループ移動
- 札名の直接編集 — セル内で直接入力可、改行対応 / セル幅 100% 追従
- 税率列の外税/内税併記 — 列内に外税/内税の表示
- 保存 — 札順・札名をサーバへ確実に永続化
ベータ版表示が UI に出ます。レイアウト・項目は将来バージョンで変更の可能性があります。
ステップ 1: 供物受付の伝票を作る
参列者・お取引先から「供花を贈りたい」「果物盛りを送る」というご依頼を受けた時の運用:
パターン A: 当家見積に組み込む
すでに見積伝票がある場合、その伝票に 供物の明細を追加 します。
- 該当の見積伝票を開く → 伝票エディタ
- 「商品追加」ボタン
- 商品検索モーダルで 「供物一覧に表示する商品のみ」 チェックボックスをオン → 候補が絞られる
- 該当商品を選択して追加
- 行の 備考欄に差出人名 を記録 (例:
差出人: 山田 一郎 様) - 保存
パターン B: 供物用の別伝票を作る
「当家の見積とは分けて、供物だけ別伝票で管理したい」場合:
- 施行情報の関連リスト「伝票」から 「新規」
- レコードタイプ 「見積」 または 「発注」 で別伝票を作成
- 伝票名に
供物受付などの目印 - 同様に供物明細を追加
運用は組織によって異なります。供物専用の伝票レコードタイプを使うのが分かりやすいですが、当家見積に組み込んでも問題ありません。
ステップ 2: 供物一覧 PDF を出力
- 施行情報の詳細画面 を開く (伝票画面ではないので注意)
- 画面右側 「施行情報 PDF 印刷」カード
- 「供物一覧」ボタン をクリック
- プレビュー画面が開く
金額表示の切替
プレビュー画面に トグルスイッチ があります。
設定 | 用途 | 配布対象 |
|---|---|---|
金額表示 オフ | 差出人と品目のみ表示 | ご家族向け配布用 |
金額表示 オン | 差出人 / 品目 / 金額 すべて表示 | 社内・経理確認用 |
リアルタイムにプレビューが切り替わるので、PDF ダウンロード前に確認できます。
ダウンロード
トグル設定のまま 「PDF をダウンロード」 をクリック → ファイル保存 (例: 供物一覧_山田家_20260616.pdf)
ステップ 3: 対象伝票レコードタイプの確認
供物一覧 (エディター・PDF) は、どのレコードタイプの伝票明細を集計対象にするか を切り替えられます。v2.3.0 の既定は「請求」 です。
- 見積 — 受注時点で確定
- 請求 — 請求発行時点で確定 (既定)
- 発注 — 仕入先発注時点で確定
- テンプレート — 雛形
切替は管理者作業です。供物一覧エディターと施行情報 PDF 印刷カードの コンポーネントプロパティ「供物一覧に表示する伝票レコードタイプ」 (App Builder で設定) で指定します。エディターと PDF で同じ値に揃えてください。
集計対象の判定は 商品マスタの「供物一覧に表示する商品」フラグ に統一されています (伝票区分に依存しません)。フラグがオンの商品明細が、選択したレコードタイプの伝票から集計されます。
供物一覧の典型的なレイアウト
PDF には以下が並びます。
─────────────────────────────────────
供物一覧 故山田太郎之霊前
─────────────────────────────────────
No. 差出人 品目 数量
1 山田 一郎 生花籠 1
2 田中 商事 (株) 果物盛 1
3 山田 花子 御供物 1
... (社内向けはここに金額列が追加)
─────────────────────────────────────
業務上の使い分け
お通夜の前に印刷
通夜開式までに「金額表示オフ」版を印刷し、御芳名披露に使う。喪主席に置く / 受付脇に掲示する など。
葬儀後の精算用
「金額表示オン」版を印刷し、経理 / 取引先 (供物の手配先) との精算に使う。
香典返しの数量計算
供物の差出人リスト = 香典返しの送付先候補リストになることが多いです。供物一覧から「数量」を確認し、香典返しの発注に使えます。
こんなときは
「供物一覧 PDF」が空欄になる
主な原因:
- 対象伝票 (デフォルト見積) が まだ作成されていない
- 伝票はあるが、明細に 「供物一覧に表示する商品」フラグがオンの商品が無い
- App Builder の対象レコードタイプ設定がズレている
商品マスタ側の 「供物一覧に表示する商品」フラグ を確認してください。フラグの設定は管理者作業です。
同じ差出人から複数の供物が届いた
明細を 2 行に分けて入力します。差出人名は同じでも品目が違えば別行でも問題ありません。供物一覧 PDF にもそのまま並んで出ます。
差出人を「故〇〇 様令室 」など複雑な書き方にしたい
明細の 備考欄 または 品名カスタム で記述できます。PDF にどのフィールドが出るかは App Builder 設定次第なので、出ない場合は管理者にどの項目を備考欄として使う設定にしてもらってください。
供物・供花の単価がわからない
供物の単価は 取引先 (花屋・果物店) からの請求 で確定します。受付段階では概算でも構いません。後で正確な仕入額が分かったら、行の単価を更新してください。
供物を発注した取引先への支払い管理
供物用の 発注伝票 (レコードタイプ: 発注) を別途作成し、取引先 (家族 / 会社レコード) を「請求先」にセット → 発注書 PDF を作成 → 支払処理。この発注伝票は 当家への請求対象外 にして管理。
次に進む
- 見積から請求書・領収書を作る — 当家への請求書発行
- 訃報・供物一覧・日程表を印刷する — 他の葬儀帳票
- 商品検索モーダルを使いこなす — 「供物一覧に表示」フィルタの詳細
📅 最終更新日: 2026-06-16