業務フロー編 (葬儀社の 1 日を順に追う)

業務フロー|入金処理と領収書発行

請求書を送付したあと、お客様から入金があったら 入金レコード を追加し、領収書を発行します。分割入金・返金・カード決済 など、業務上発生するパターンに対応する手順をまとめます。

入金処理の基本フロー

請求書送付
   │
   ▼
お客様が入金
   │
   ▼
入金レコードを追加 (請求伝票の関連リスト)
   │
   ▼
御入金額 / 残金が自動更新 (Flow: UpdateBillingSummaryToatal)
   │
   ▼
完済 ? ─── No → 督促・追加入金待ち
   │
   Yes
   ▼
領収書 PDF 出力 (3 連: 控/控/正本)
   │
   ▼
お客様に送付

ステップ 1: 入金レコードを追加する

  1. 該当の 請求伝票 を開く
  2. 関連タブ をクリック
  3. 「入金」関連リスト の右上 「新規」 をクリック
  4. 入力項目:

項目

説明

受領年月日 (ReceiptDate__c)

振込日付・現金受領日付

口座の入金額 (AmountReceived__c)

銀行口座 (or 通帳) に書いてある金額をそのまま 入力

自社負担手数料 (CommissionPaid__c)

振込手数料を 自社が負担した場合 の手数料額 (お客様負担なら 0 円)

お客様入金額 (TotalAmount__c)

= 口座の入金額 + 自社負担手数料 (= 請求金額に相当する分)

入金方法 (PaymentType__c)

振込 / 現金 / カード / コンビニ / その他

入金者 (Depositor__c)

入金人の氏名

前受金 (IsAdvancePayment__c)

前受け扱いにする場合

入金担当者 (PaymentStaff__c)

入金処理を行った社員

備考 (Remarks__c)

任意 (例: 分割 1 回目 / 銀行: みずほ)

  1. 「保存」

🔑 重要: 「口座の入金額」と「自社負担手数料」の関係

入金記録で最も間違えやすいのが、振込手数料の扱い です。葬儀社では「手数料はお客様負担」「手数料は自社負担 (サービス)」の運用が混在するので、ここを正しく理解しておくことが重要です。

基本ルール

口座の入金額  +  自社負担手数料  =  お客様入金額 (= 請求金額に相当)
  • 口座の入金額 : 通帳・銀行明細に そのまま書かれている金額 を入力
  • 自社負担手数料 : 自社が負担した振込手数料 (お客様負担なら 0 円)
  • お客様入金額 : 上記 2 つの 合計 。これが請求伝票の 「御入金額」 に集計される

どちらが手数料を負担したかに関わらず、「お客様入金額」が請求金額と一致するように 入力するのが原則です。

パターン別の入力例

請求金額 ¥100,000 に対する入金を、運用パターン別に例示します。

パターン A: 手数料 お客様負担 (一番多い)

お客様が ¥100,000 + 振込手数料 ¥330 を払い、自社の口座には ¥100,000 がちょうど入金される。

項目

入力値

口座の入金額

100,000

自社負担手数料

0

お客様入金額

100,000 ← 一致 ✓

銀行通帳には ¥100,000 と表示。それをそのまま入力するだけ。

パターン B: 手数料 自社負担 (サービス対応)

請求は ¥100,000 だが、自社で振込手数料を負担する取り決め。お客様は ¥100,000 から手数料 ¥330 を引いた ¥99,670 を振込 。自社の口座には ¥99,670 が入金されるが、本来の請求 ¥100,000 のうち ¥330 は自社が手数料として吸収した形になる。

項目

入力値

口座の入金額

99,670 ← 通帳に書いてある実額

自社負担手数料

330 ← 自社が吸収した分

お客様入金額

100,000 ← 請求金額と一致 ✓

銀行通帳には ¥99,670 と表示されるが、手数料分を「自社負担手数料」に入れることで お客様入金額が請求金額と一致し、残金が正しく 0 円になります。

パターン C: カード決済で カード手数料を自社負担

カード会社経由で ¥100,000 が決済されたが、カード手数料 3% (¥3,000) が引かれて ¥97,000 が自社口座に入金されるケース。

項目

入力値

口座の入金額

97,000 ← 実際の入金額

自社負担手数料

3,000 ← カード手数料

お客様入金額

100,000 ← お客様からの請求金額 ✓

入金方法

カード

同じ「手数料負担」でも、カード決済では金額が大きくなりやすいので注意。

パターン D: 現金受領 (手数料なし)

窓口で現金 ¥100,000 を受領。手数料は発生しない。

項目

入力値

口座の入金額

100,000

自社負担手数料

0

お客様入金額

100,000

入金方法

現金

よくある誤入力と対処

❌ ミス 1: 自社負担手数料を入れ忘れる (パターン B で)

項目

誤った入力

結果

口座の入金額

99,670

自社負担手数料

0 ← 入れ忘れ

お客様入金額

99,670

請求金額より ¥330 少ない → 残金が ¥330 残る (誤)

対処: 自社負担手数料に 330 を入れて保存し直す。

❌ ミス 2: 口座の入金額に請求金額をそのまま入れる (パターン B で)

項目

誤った入力

結果

口座の入金額

100,000 ← 実額と違う

自社負担手数料

0

お客様入金額

100,000

残金は 0 円になるが 通帳と数字が合わない (経理監査で詰む)

対処: 口座の入金額は 必ず通帳の実額 を入れる。差額は自社負担手数料で調整。

集計の流れ (裏側)

入金レコードを保存すると、Flow UpdateBillingSummaryToatal が動き:

集計項目 (請求伝票側)

集計の元

入金合計 (SumPayment__c)

紐づく入金の お客様入金額 の合計

自社負担手数料合計 (SumCommissionPaid__c)

紐づく入金の 自社負担手数料 の合計

残額/過剰入金額 (RestorExcess__c)

請求金額 − お客様入金額の合計

→ お客様入金額が 請求金額と一致するように入力 していれば、残額が自動で 0 円になります。

ステップ 2: 御入金額の自動更新

保存後、裏で Flow: UpdateBillingSummaryToatal が動き、以下が自動更新されます。

  • 請求伝票本体の 「御入金額 (SumAdvancePayment)」 = この請求の入金合計
  • 請求伝票本体の 「お支払い残金」 = 請求額 - 御入金額
  • 合算請求 (BillingSummary) の総入金額 (合算がある場合)

担当者は伝票の集計項目を意識せず、入金レコードを 1 件 1 件追加すれば、自動で残額が計算されます。

ステップ 3: 分割入金の場合

1 度の請求に対して、複数回に分けて入金されるケースがあります。

入金レコードを 2 件以上追加する

例: 請求額 ¥500,000 を 3 回分割で受領

  1. 1 回目: 受領年月日 2026/06/20, お客様入金額 200,000, 方法 振込
  2. 2 回目: 受領年月日 2026/07/05, お客様入金額 200,000, 方法 振込
  3. 3 回目: 受領年月日 2026/07/20, お客様入金額 100,000, 方法 振込

→ それぞれ別の入金レコードとして登録。御入金額は合計 ¥500,000 になり、残金 0 円。

1 回目と 2 回目の間に経過

中間時点では「残金 ¥300,000」と表示されるので、督促管理にも使えます。

ステップ 4: 領収書 PDF を出力

入金が完了したら (完済または一部入金) 領収書を発行します。

  1. 請求伝票の詳細画面 → 右側 「伝票 PDF 印刷」カード
  2. 「領収書 (3 連)」ボタン をクリック
  3. PDF がダウンロード — 「控 / 控 / 正本」 の 3 連が 1 枚で出力

3 連領収書の用途

パート

用途

控 (左)

発行者控 (自社保管)

控 (中央)

受領者控 (お客様の控え)

正本 (右)

正本 (お客様の正式領収)

通常はミシン目で切り取って配布します。

領収書の金額

  • 領収書 PDF には その時点までの累計入金額 が記載されます (=「御入金額」)
  • 完済前でも領収書発行は可能 (中間領収として)

ステップ 5: 完済時の処理

完済 (御入金額 = 請求額) になったら:

  • 領収書を発行
  • お客様に送付
  • 活動記録に「入金完了 / 領収書送付」と残す
  • (運用次第) 請求伝票のステータスを「完了」「請求済」などに変更

こんなときは

入金が請求額を超えた

御入金額 > 請求額 になり、「お支払い残金」がマイナス表示に。次の手順:

  1. 返金が必要 → 入金レコードに 負の金額 で「返金」記録を追加 (例: 入金額 -10,000 / メモ 過入金分の返金)
  2. 次回への充当 → メモに「次回繰越」と残し、別途調整

カード決済の手数料を控除したい

カード決済では 3-4% の手数料が引かれて入金される場合。

  • 入金額は 実入金額 (手数料控除後) で登録
  • メモ欄に カード手数料 3% 控除 と残す
  • 残額 (手数料分) は「貸倒」または「手数料経費」として別途経理処理

入金を間違えて登録した

該当の入金レコードを開き 「削除」。再度正しい金額で新規登録。御入金額の集計は自動で再計算されます。

複数の請求書をまとめて入金された (合算請求の入金)

合算請求 (BillingSummary) を使っている場合、入金は どの請求伝票につけるか で工夫します。

  • 入金 1 件を主請求伝票につけて、残額は他に振分
  • または、各請求伝票に按分して登録
  • 合算請求レコードの 総入金額 で合計確認

詳しくは 合算請求書を作る を参照。

お客様から「領収書を再発行してほしい」

請求伝票から 再度「領収書 (3 連)」ボタン を押せば、同じ内容で再発行できます。ファイル名はその時点の日付を含むので、世代管理しやすいです。

受領年月日を遡って登録したい

入金レコードの 受領年月日 (ReceiptDate__c) に過去日付を入れて保存 OK。会計年度の締めに合わせて登録できます。

銀行振込手数料を当家負担にしている

請求書の備考欄に「振込手数料はお客様負担」と明記。実入金額が請求額 - 手数料 になっていても、御入金額 = 請求額として記録 (差額は手数料費用として処理) ことも可能。

入金関連の自動処理 (裏側)

入金レコードを保存すると、以下が動きます。

処理

内容

Flow: UpdateBillingSummaryToatal

請求伝票の御入金額・残金を集計し、合算請求がある場合はそこも更新

入金履歴

請求伝票の関連リストに入金レコードが時系列で並ぶ

PDF 印刷時

領収書 PDF に その時点の累計入金額 を反映

裏で動く処理の全体像は 裏で自動で動く処理を知る を参照してください。

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📅 最終更新日: 2026-06-16