はじめに
お客様の概念|「人」に関するすべてをひとつに
ブリッジ葬儀を開いて最初に戸惑うのが、「お客様という言葉が広すぎる」という点かもしれません。会員様もご家族も故人様も、お寺様もお取引先様も、みんな「お客様」 — これがブリッジ葬儀の設計の核心です。
ブリッジ葬儀が大切にする「お客様との絆」
ブリッジ葬儀は、「葬儀の時だけでなく、出会ったすべての方とのご縁を大切にする」という考え方で作られています。そのため、システムの中には以下のような 様々な「人」の情報 がひとつに集まっています。
- 会員様と、その大切なご家族・ご親族
- イベントやお葬式に来てくださった方々
- お寺様や、いつもお世話になっているお取引先様
なぜこれほど多くの情報を集めるのか
それは、人の役割は時とともに変わっていく からです。
時間の流れ →
─────────────────────────────────────────
あるご友人が…
・最初は: お葬式の参列者
↓ (数年後)
・その時は: 会員様
↓ (さらに数年後)
・その時は: 喪主様 (ご家族の葬儀で)
↓ (さらにずっと先)
・最後は: 故人様 (ご本人の葬儀で)
同じ「ひとり」の方が、ブリッジ葬儀ではこれら全ての役割を 同じ 1 つのお客様レコード として扱います。お客様の専用画面を開くだけで、その方とのこれまでの歩みがすべて一目で分かる ようになっています。
他社システムとの違い
観点 | 他社一般 | ブリッジ葬儀 |
|---|---|---|
「お客様」が指す範囲 | 会員様だけ | すべての「人」 |
ご家族の取り扱い | 別データ・別画面 | 同じお客様 (Contact) として扱う |
お寺・取引先 | 別オブジェクト・別画面 | 同じ枠組み (家族 / 会社 レコードタイプで区別) |
役割が変わったとき | 新規登録し直し | 1 件のレコードに役割を追加 していく |
過去の歩みの確認 | 複数画面を行き来 | お客様 1 画面で完結 |
お客様の役割の例 (時系列)
同じ「山田 太郎 様」というお客様レコードに、時とともに以下が記録されていきます:
時期 | 役割 | システム上の記録 |
|---|---|---|
2018 | 知人の葬儀の参列者 | (関連した施行情報の参列記録) |
2020 | イベント参加 | 活動履歴に来場ログ |
2021 | 会員加入 | 会員契約レコードが紐付き |
2023 | お母様の葬儀の喪主 | 施行情報の |
2024 | 親族葬儀での施主 (請求先) | 施行情報の |
2030 | ご自身の葬儀 | 施行情報の |
→ 1 つのお客様レコード に、これら全部が紐付いて表示されます。
お客様画面の 3 つのメニュー
お客様レコードを開くと、画面の上部に 3 つの主要メニュー があります。それぞれの役割を覚えておくと、業務がスムーズに進みます。
【詳細】 メニュー — 基本情報
その方の 基本情報 を確認できます。
- お名前・ふりがな・生年月日
- 連絡先 (電話 / 携帯 / メール / 緊急連絡先)
- 性別・宗派
- 住所 (現住所 / 送付先別)
- 各種フラグ (故人 / 事前相談あり / DM 不可 / etc.)
- 旧姓・最終喪主日付・有効会員契約数
内容を変えたい時は、鉛筆のマーク や 「編集」ボタン から、いつでもかんたんに更新できます。
【関連】 メニュー — このお客様にぶら下がるすべて
過去のお葬式や事前相談の記録、これまでの見積書や請求書 — このお客様に紐づくすべてのデータ がまとめて表示されます。
代表的な関連リスト:
- 施行情報 (故人として / 喪主として / 請求先として) — 過去のお葬式
- 会員契約 — このお客様が契約している会員契約
- 事前相談 — 過去の相談履歴
- 伝票 — 見積・請求書 (このお客様が請求先のもの)
- 活動 (履歴) — 過去の電話・面談記録 (※ レコードページ右下にも表示)
以前どのようなお話をされたか・どんなお取引があったか がここですぐに分かります。
【活動】 (画面右下) — コミュニケーションのノート
「いつ、どのようなお電話や面談をしたか」がノートのように記録されています。これは Salesforce 標準の 「活動 (Activity)」 機能。
含まれる情報:
- 電話 (通話を記録) — 過去の電話履歴
- 行動 / イベント — 面談・訪問の予定と記録
- ToDo — これからやるべきタスクや予定
- メール — 送ったメール
→ 「いつ、誰が、何を話したか」が時系列で残るので、安心してお客様に対応 できます。
詳しくは 通話の活動記録を残す を参照。
「お客様」と「家族 / 会社」の関係
お客様 (Contact) は、必ず 家族 / 会社 (Account) に所属 します。
家族 / 会社 (Account)
├─ お客様 1 (Contact)
├─ お客様 2 (Contact)
├─ お客様 3 (Contact)
└─ ...
家族レコードを開けば配下の全お客様が見え、お客様レコードを開けば所属家族の情報が見える — どちらの画面からも横断的に把握できる 構造です。
Salesforce 標準 | ブリッジ葬儀での呼び方 | 例 |
|---|---|---|
取引先 (Account) | 家族 / 会社 |
|
取引先責任者 (Contact) | お客様 |
|
詳しくは 家族とお客様を登録する を参照。
新規施行情報・見積を作るとき
新しいお葬式の情報や見積を作る際、ここで登録したお客様を選ぶだけで、すべてのデータが自動的につながります。
例: 施行情報を新規作成 →
- 当家 (Account Lookup) でご家族を選択
- 故人名 (Contact Lookup) で故人になられた方を選択
- 喪主名 (Contact Lookup) で喪主の方を選択
- 請求先名 (Contact Lookup) で請求先 (= 施主) を選択
→ それぞれが過去から紐づいてきたお客様レコードへのリンクとなり、過去のお取引・関係性・好み がすべてその施行情報に紐付きます。
「情報の中心」としてのお客様画面
ブリッジ葬儀の業務は、「お客様画面を情報の中心」 として活用するのがコツです。
やりたいこと | お客様画面で何ができるか |
|---|---|
この方の過去履歴を確認 | 関連タブで施行・伝票・会員契約を一覧 |
この方への過去の連絡履歴 | 活動メニューで時系列に閲覧 |
次のフォロー予定 | ToDo を活動メニューで確認 |
連絡先の更新 | 詳細メニューから編集 |
家族全体の関係性 | 所属家族レコードへリンク |
これまでのやり取りを忘れることなく、真心を込めたおもてなし ができるようになります。
こんなときは
「会員様だけ別画面で管理したい」
ブリッジ葬儀ではすべての「人」を同じお客様レコードで扱います。代わりに お客様の関連リスト「会員契約」 で、その方の会員加入状況を確認できます。 ご注意: 「会員のみ」のお客様一覧を出したい場合は、会員契約のあるお客様 をレポートで絞り込んでください (有効会員No IS NOT NULL など)。
「お寺様や取引先と、ご家族のお客様を区別したい」
これは 家族 / 会社 (Account) のレコードタイプ で区別します。
- 「家族」 レコードタイプ → 当家・ご家族
- 「会社」 レコードタイプ → お寺・取引先業者・法人
その配下の Contact (お客様) は、Account レコードタイプを通して間接的に分類されます。
「同じ方が複数の家族にまたがる場合」
ブリッジ葬儀ではお客様は 必ず 1 つの家族に所属 します。 夫婦別姓やご結婚・離婚で家族が変わる場合、Contact の所属を変更してください (削除→新規ではなく、所属の付け替え)。
「過去のお取引が多すぎて、関連リストが長くなった」
関連リストには表示件数の上限があります (デフォルト 5-10 件)。すべて見たい場合は 「すべて表示」 リンクから一覧画面へ。 レポートを使えば、特定条件で過去取引を絞り込めます (管理者にレポート作成を依頼)。
設計思想のまとめ
観点 | ブリッジ葬儀の考え方 |
|---|---|
「人」の扱い | すべてお客様 (Contact) に集約 |
役割の変化 | 同じレコードに 時とともに紐付けを追加 |
一覧性 | お客様画面 1 つで その方の全履歴 が見える |
業務の起点 | 困ったら お客様画面に戻る ことで全体像を取り戻せる |
「情報を分割して整理する」より、「集めて 1 か所で見渡せる」ことを大切にした設計です。葬儀社業務は人とのご縁が中心。その縁を 時間をまたいで 大切にできるよう、ブリッジ葬儀は作られています。
次に進む
- お客様を探す — 既存お客様の検索方法
- 家族とお客様を登録する — 新規登録手順
- 通話の活動記録を残す — 活動メニューの使い方
- 伝票の設計思想 — もう 1 つの核心設計
📅 最終更新日: 2026-06-16