機能の深掘り

PDF 出力カードを使いこなす|発行元の切替と歯車アイコン

伝票・施行情報の詳細ページ右側に表示される 「PDF 印刷カード」 には、PDF 出力ボタン以外にも便利な機能が並んでいます。発行元 (支店) の切替、ロゴ管理、ベータ版バッジ — それぞれの使い方をまとめます。

カードの構成

PDF 印刷カードには 4 つのパートがあります。

┌─────────────────────────────────────────┐
│ [icon] 伝票 PDF 印刷  | 発行元: [本店 ▼] [⚙] │   ← ヘッダ
├─────────────────────────────────────────┤
│ 【ベータ版】 プレビュー版機能です。           │   ← ベータバッジ
│                                          │
│ [見積書(サマリー付)] [見積書(明細のみ)]   │   ← PDF ボタン群
│ [請求書(サマリー付)] [請求書(明細のみ)]   │
│ [領収書 (3 連)]                          │
└─────────────────────────────────────────┘

発行元 (支店) プルダウン

カードヘッダ右上に 「発行元プルダウン」 があります。複数の支店 (発行元) を運用している組織で使います。

プルダウンの初期値

ユーザー設定

初期表示される発行元

既定の発行元 が設定済み

そのユーザーの既定支店

未設定

並び順が最も小さい (上にある) 発行元

「既定の発行元」はシステム管理者が 発行元管理モーダル で設定します。担当者は自分の既定支店が初期表示されるよう、管理者に依頼してください。

発行元を切り替えると何が変わる?

PDF 出力時に、その発行元の情報が印字されます。

  • 会社名 / 住所 / 電話
  • 適格請求書発行事業者の登録番号
  • ロゴ画像
  • お振込先 (請求書 PDF の下部に印字)

例えば、本店から請求するか、札幌支店から請求するかで請求書の宛先 (発行者欄) が変わります。

切替の場面

  • 担当している施行が 別支店の対応 だったとき
  • PDF レイアウトを 別バージョンで印刷 したいとき (本店ロゴ vs 支店ロゴ)
  • 発行元別の 試験出力 をしたいとき

歯車アイコン (発行元管理モーダル)

発行元プルダウンの隣の 歯車アイコン をクリックすると、発行元管理モーダル が開きます。

モーダルの 2 つのタブ

タブ

できること

発行元タブ

発行元の一覧 / 追加 / 編集 / 並び替え / ロゴアップロード

ユーザータブ

各ユーザーの既定発行元を個別 / 一括で設定

通常のオペレーションでは発行元の追加・編集は管理者作業。担当者は「自分の既定発行元の確認」程度で使うことが多いです。

詳しくは管理者ガイド 発行元 (支店) を設定する を参照。

PDF ボタンの選び方

伝票のレコードタイプによって、表示されるボタンが切り替わります。

見積伝票 (レコードタイプ: 見積)

ボタン

内容

見積書 (サマリー付)

集計区分でまとめた要約版 (お客様向け)

見積書 (明細のみ)

全行を表示 (社内向け / 経理向け)

請求伝票 (レコードタイプ: 請求)

ボタン

内容

請求書 (サマリー付)

集計区分でまとめた要約版

請求書 (明細のみ)

全行を表示

領収書 (3 連)

控/控/正本 を 1 枚で出力

請求書 (2 連)

請求書 / 控 を 1 枚で出力

請求/控/領収 (3 連)

請求書 / 請求控 / 領収書 を明細入りで 1 枚に出力

領収書 (明細選択)

明細を選んで、札名ごとに領収書を発行 (v2.6.0)

「請求書 (サマリー付)」と「請求書 (明細のみ)」は、伝票エディタの「集計区分ごとにまとめる」設定に応じてどちらか一方が表示されます。

領収書 (明細選択) — v2.6.0

明細のうち 必要な行だけを選んで領収書を発行できます。ボタンを押すとモーダルが開き、明細をチェックすると 札名 (BillName) ごとに自動でグループ化され、グループごとに 1 枚ずつ 3 連 (控/控/正本) 領収書を発行します。宛名 (既定は「札名 様」)・但し書き・受領日は出力前に編集できます。親族での 割り勘など、明細単位で領収書を分けたいときに使います。消費税・収入印紙は選んだ明細分で自動計算されます。

発注伝票 (レコードタイプ: 発注)

ボタン

内容

発注書

仕入先向けの汎用発注書 PDF (v2.6.0)

発注書 PDF は、宛先 (仕入先)・発行元 (自社)・施行情報 (通夜/葬儀の式場・日時) を印字します。カードのチェックで 金額 (単価・小計・消費税・税込) の表示 ON/OFF個人情報 (故人名・享年・喪主名・住所) の表示 ON/OFF を選べます。備考欄を大きく取り、FAX 送信を想定した大きめの文字・ページ番号 (n/N) に対応しています。発注伝票は「発注書を自動作成」機能 (見積伝票から仕入先ごとに作成) で作れます → 仕入先管理と発注伝票

テンプレート伝票 (レコードタイプ: テンプレート)

→ PDF ボタンは表示されません (テンプレ用は印刷不要)

「この伝票区分では PDF 出力は提供されていません。」と表示されることがあります。

サマリー付 と 明細のみ の違い

両方とも見積書 (請求書) ですが、PDF のレイアウトが異なります。

サマリー付 (お客様向け)

  • 商品の 集計区分 で行をまとめる
  • 例: 祭壇関係 ¥350,000 / 料理 ¥120,000 / 返礼品 ¥45,000
  • お客様にとって読みやすい
  • 細かい商品名は出ない

明細のみ (経理 / 社内向け)

  • 全行をそのまま 並べる
  • 商品名・規格・数量・単価・割引・金額をフル表示
  • 監査・経理処理に使いやすい

配布相手によって使い分けてください。お客様向けはサマリー付、社内の保管用は明細のみが一般的。

明細の列(単価 か 定価/割引額/提供価格 か)

明細の列は、伝票全体の割引額の合計によって自動で切り替わります。

  • 割引が無い伝票(全明細の割引額が 0、または未入力のみ)→ 「単価」 列で表示
  • 割引がある伝票(いずれかの明細に 0 でない割引額がある)→ 「定価/割引額/提供価格」 列で表示

判定は**割引額(金額)**で行います。割引率(%) ではありません。そのため、割引率 0%・割引額 0 円を入力しても「割引なし」扱いとなり、「単価」列で出力されます(0 を入れても割引列には切り替わりません)。割引列が表示される場合でも、定価・割引額が 0/未入力の明細はその欄が空欄になります。

ベータ版バッジ

PDF 出力カードには 「ベータ版」 バッジが表示されています。これは、PDF 出力機能が v2.x 系で継続的にレイアウト改善中であることを示すマークです。

  • 帳票として 使用可能 なクオリティ
  • ただし将来のバージョンで レイアウトや項目 が変わる可能性あり
  • 本番運用に組み込む前に、最新版でレイアウトを再確認することを推奨

PDF ダウンロードの動き

ボタンを押すと、以下の順で動きます。

  1. ボタンに「スピナー」が表示 (ロード中)
  2. ブラウザ内で PDF を組み立て (サーバ往復なし)
  3. PDF が自動でダウンロード (ファイル名は自動整形)
  4. プレビュー画面は 表示されません (即ダウンロード方式)

ファイル名の自動整形

帳票

ファイル名例

見積書

見積書_山田家_20260601_EST-00045.pdf

請求書

請求書_山田家_20260603_INV-00012.pdf

領収書

領収書_山田家_20260603_INV-00012.pdf

訃報

訃報_山田家_20260601.pdf

供物一覧

供物一覧_山田家_20260601.pdf

日程表

日程表_山田家_20260601.pdf

「種別_顧客名_日付_伝票番号.pdf」のフォーマットで自動命名されます。

旧字体 / 戸籍文字に対応

PDF には Noto Serif CJK JP という日本語フォントが埋め込まれており、戸籍旧字体や JIS 第三・第四水準漢字も豆腐 (□) にならず印字されます。

  • (たちさき)
  • (りん)
  • 𠮟 (しか)
  • その他の旧字体・異体字

これは葬儀業務において、ご家族のお名前を正確に印字するために重要です。

こんなときは

PDF ボタンを押しても何も起きない

主な原因と対処:

  • ブラウザのポップアップブロック で PDF ダウンロードがブロックされている → ブラウザ設定でこのドメインを許可
  • 大量の明細 (100 行超え) で生成に時間がかかっている → スピナーが終わるまで待つ (1〜2 分)
  • 発行元が未設定 → プルダウンで発行元を選んでから再実行

「発行元」プルダウンが空欄

発行元レコードが組織に 1 件も無い、または 有効フラグオフ ばかりの可能性。管理者に発行元の登録を依頼してください。

PDF にロゴが反映されない

  • 発行元レコードにロゴがアップロードされていない → 管理者にアップロードを依頼
  • ブラウザキャッシュ → ブラウザを再読み込み (Ctrl+R / Cmd+R)
  • 違う発行元を選んでいる → プルダウン確認

「歯車アイコン」を押しても何も起きない

権限不足の可能性。発行元の編集権限は 担当者以上 が必要です。閲覧者権限では歯車アイコンが押せても、編集モーダルが開かないことがあります。

サマリー付と明細のみ、どちらを出すか毎回迷う

組織の運用ルールを決めておくと迷わずに済みます。例:

  • お客様提示用 = サマリー付
  • 社内ファイリング = 明細のみ
  • 税理士提出 = 明細のみ

領収書を再発行したい

請求伝票の 「領収書 (3 連)」ボタン を再度押すだけ。同じ内容で再発行できます。

収入印紙 (印紙税) の欄は自動で出ます

領収書 (「領収書 (3 連)」「請求/控/領収 (3 連)」) では、金額に応じて 収入印紙の貼付欄と税額が自動で印字 されます。手入力は不要です。

  • 判定は 税抜金額 (= 領収金額 − 明示している消費税額) で行います。消費税額を区分表示している領収書は、その消費税分を判定額に含めません (国税庁の取扱い)。
  • 税抜 5 万円未満は非課税 のため、印紙欄そのものが表示されません。
  • 税額の目安 (売上代金に係る金銭の受取書 / 第 17 号の 1 文書):

税抜金額

収入印紙

5 万円未満

非課税 (表示なし)

100 万円以下

200 円

100 万円超 〜 200 万円以下

400 円

200 万円超 〜 300 万円以下

600 円

300 万円超 〜 500 万円以下

1,000 円

500 万円超 〜 1,000 万円以下

2,000 円

1,000 万円超 〜 2,000 万円以下

4,000 円

例: 領収金額 ¥264,700 (うち消費税 ¥19,700) → 判定額は税抜 245,000 円 → 収入印紙 200 円 が自動表示されます。

※ 印紙税額表の詳細は国税庁 No.7105 を参照してください。クレジットカード払いなど「金銭又は有価証券の受取書」に該当しない場合は別途ご確認ください。

「ベータ版」のままで本番運用していいの?

OK です。ベータ版は「将来のバージョンでレイアウトが変わる可能性がある」という注意書きで、現状の機能で実運用が可能 です。バージョンアップ前に Sandbox で出力確認することを推奨。

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📅 最終更新日: 2026-06-16