Salesforce 基礎
レポートとダッシュボード
「今月何件の葬儀を扱ったか」「支店別の請求実績は?」「入金待ちの請求書は?」 — 業務の数字をデータから引き出すのが レポート と ダッシュボード です。Salesforce 標準機能で、コード不要で柔軟に作成できます。
レポート vs ダッシュボード
機能 | 用途 |
|---|---|
レポート | データを抽出・集計した「表」「グラフ」 |
ダッシュボード | 複数のレポートを 1 画面にまとめた「ボード」 |
ダッシュボードは、レポートを「カード」として配置するイメージ。経営層が一覧で確認するボード作りに最適。
レポートを作る
ステップ 1: レポートタイプを選ぶ
Setup → アプリ → レポート → 新規レポート
レポートタイプは「どのオブジェクトのレポートを作るか」の枠組み:
レポートタイプ | 用途 |
|---|---|
施行情報 | 葬儀件数の集計 |
伝票 と 伝票明細 | 商品別売上、明細レベル分析 |
入金 | 入金状況・回収状況 |
家族 / 会社 と 施行情報 | 家族別の施行履歴 |
お客様 と 会員契約 | 会員数集計 |
標準で多くのレポートタイプがあります。組み合わせが足りないなら カスタムレポートタイプ を追加 (Setup から)。
ステップ 2: フィルタを設定
「どの範囲のデータを対象にするか」を指定。
例: 当月の請求伝票だけ
- 日付フィルタ:
請求日 = 当月 - 列フィルタ:
レコードタイプ = 請求 - ステータスフィルタ:
ステータス != キャンセル
ステップ 3: グルーピングを指定
「どの軸で集計するか」を決める。
グルーピング軸 | 出力例 |
|---|---|
支店 (発行元) | 支店別の集計 |
担当者 | 担当者別の件数 |
月 | 月別推移 |
レコードタイプ | 種類別の集計 |
行と列の 2 軸グルーピングも可能 (マトリックスレポート)。
ステップ 4: 集計項目を選ぶ
集計タイプ | 用途 |
|---|---|
件数 (Count) | レコード数 |
合計 (Sum) | 金額 / 数量の合計 |
平均 (Avg) | 平均値 |
最大 / 最小 | 範囲 |
ステップ 5: グラフを追加 (任意)
レポート画面の 「グラフを追加」 で、棒グラフ / 円グラフ / 折れ線グラフ などを生成。ダッシュボードに配置するには、最低 1 つのグラフが必要。
ステップ 6: 保存
保存先のフォルダを選択 → 名前付け → 保存。
ブリッジ葬儀でよく使うレポート例
1. 月別施行件数
- レポートタイプ: 施行情報
- フィルタ: 葬儀日 = 過去 12 ヶ月
- グルーピング: 葬儀日 (月別)
- 集計: 件数
- グラフ: 折れ線
2. 支店別売上
- レポートタイプ: 伝票
- フィルタ: ステータス = 入金完了、レコードタイプ = 請求
- グルーピング: 発行元 (支店)
- 集計: 税込合計の合計
3. 担当者別施行件数
- レポートタイプ: 施行情報
- フィルタ: 葬儀日 = 過去 3 ヶ月
- グルーピング: 担当者
- 集計: 件数
- グラフ: 横棒グラフ
4. 未入金の請求伝票
- レポートタイプ: 伝票
- フィルタ: レコードタイプ = 請求、御入金額 < 税込合計、請求日 >= 30 日前
- 表示項目: 施行情報・宛名・税込合計・御入金額・残金・請求日
- グルーピング: 担当者 (or 支店)
5. 当月の喪主一覧 (法要案内候補)
- レポートタイプ: お客様 と 施行情報
- フィルタ:
FinalMournerDate__cIS NOT NULL、最終施行日 = ◯◯ (Contact 側の最終喪主日付項目を使用) - 表示: お客様名・連絡先・最終施行日・最終式場
6. 商品別売上ランキング
- レポートタイプ: 伝票明細
- フィルタ: 親伝票.ステータス = 入金完了
- グルーピング: 商品マスタ
- 集計: 数量 / 金額の合計
- ソート: 金額の降順
7. 月次自社シェア (おくやみ情報集計)
- レポートタイプ: おくやみ情報
- フィルタ: 死亡日 = 当月
- グルーピング: 自社施行フラグ (Yes / No)
- 集計: 件数 → 比率を計算
ダッシュボードを作る
ステップ 1: 新規ダッシュボード
Setup → アプリ → ダッシュボード → 新規ダッシュボード
ステップ 2: コンポーネントを追加
「+ コンポーネント」 → どのレポートを使うかを選択 → 表示形式 (グラフ / 表 / メトリック) を決定。
例:
- 上段に「月別施行件数」(折れ線グラフ)
- 中段に「支店別売上」(横棒グラフ) と「担当者別件数」(円グラフ)
- 下段に「未入金請求一覧」(表)
ステップ 3: 配置とサイズ調整
ドラッグ&ドロップで各コンポーネントの位置・サイズを調整。
ステップ 4: 保存・公開
保存後、ホーム画面の Lightning ページにダッシュボードを配置すれば、ログイン時に即時表示される。
ダッシュボードの種類
個人ダッシュボード
- 自分専用 (他のユーザーには非公開)
- 自分の担当データだけ表示
共有ダッシュボード
- 部署 / 経営層 で共有
- 「実行ユーザー」を設定: 誰の権限でデータを見るか
- 作成者の権限 で実行 → 全データ
- 実行者本人の権限 で実行 → 自分が見られるデータだけ
動的ダッシュボード
- 「実行ユーザー」が動的に切り替わる
- 例: 各支店マネージャーがログイン → 自分の支店のデータだけ
レポートの公開・共有
レポートは フォルダ に保存され、フォルダ単位で共有設定が可能。
- 個人フォルダ: 自分専用
- 公開フォルダ: 全ユーザーに公開
- 共有フォルダ: 特定のロール / 公開グループに公開
Setup → アプリ → レポート → フォルダ → 共有 で設定。
ホーム画面にダッシュボードを配置
ホーム画面 (BridgeHome) の Lightning ページを App Builder で編集し、ダッシュボードコンポーネント を追加すると、ログイン時に即時表示。
Setup → ユーザインターフェース → Lightning App Builder → BridgeHome → ダッシュボードを追加
経営層・支店長は ログイン直後にダッシュボードが見える 配置がおすすめ。
レポートの自動配信
レポートは メール送信スケジュール が組めます (Salesforce 標準機能 レポート登録 / Subscribe)。
- 毎週月曜 9:00 に経営層へ「先週の施行件数」を送信
- 毎月 1 日に「先月の売上ダッシュボード」を送信
レポート画面右上の 「登録」(Subscribe) ボタンから設定。
こんなときは
レポートが空欄
- フィルタ条件が厳しすぎる可能性 → 緩めて再実行
- データ共有モデルにより、現ユーザーが該当データを見られない可能性
- レポートタイプの選択ミス
集計値がおかしい
- 重複行があり 2 重カウントされている → 「重複データの削除」または DISTINCT 集計
- フィルタの抜けで対象外データが含まれている
「実行ユーザーの権限がない」
- 自分が見られないデータを集計しようとしている
- ダッシュボードの「実行ユーザー」を変更 (作成者で実行)
共有フォルダにアクセスできない
- フォルダの共有設定を確認 → 適切なロール / グループに付与
パッケージ標準レポート
ブリッジ葬儀パッケージには (本記載時点で) 標準同梱レポートは含まれていません 。組織で必要なレポートを作成してください。
将来的にパッケージで「標準レポート集」が同梱される可能性もありますが、現状は組織カスタムで対応。
経営に活かすレポート設計
KPI 整理
ブリッジ葬儀でよく追跡される KPI:
KPI | 算出 |
|---|---|
月次施行件数 | 月別施行情報数 |
平均単価 | 売上 / 施行件数 |
自社シェア | 自社施行 / (自社 + 他社) |
回収率 | 入金完了金額 / 請求総額 |
未回収残額 | 残金合計 |
会員数推移 | 月別アクティブ会員数 |
これらをダッシュボードに配置 → 経営会議の指標とする運用が一般的。
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- Sandbox 環境 — レポート開発も Sandbox 推奨
- 画面のカスタマイズ — ホーム画面へのダッシュボード配置
📅 最終更新日: 2026-06-16