機能の深掘り
整合性を保つコツ|誤入力を防ぐ業務ルール
ブリッジ葬儀には多くの自動処理が組み込まれていますが、自動処理がうまく動くためには 入力する情報の整合性 が必要です。「故人と喪主の所属が違う」「住所が古い」「金額がズレている」などの不整合は、後の業務 (請求書発行・法要案内・レポート集計) で問題を引き起こします。日常業務で意識すべきポイントを整理します。
1. 家族と お客様の所属関係
ルール
- 1 人のお客様 (Contact) は 必ず 1 つの家族 (Account) に所属 します
- 1 つの家族には 複数のお客様 が所属可能
- お客様が別の家族に異動する場合は、所属を変更 (削除→新規ではない)
よくあるミス
- ❌ 同じ「山田 太郎」さんを 2 つの家族の下に重複登録
- ❌ 喪主の所属家族が、故人の所属家族と異なる
- ❌ 婿養子・嫁入りで姓が変わったお客様の所属を変えていない
対処
- 検索バー で同名のお客様を事前確認
- 1 件目を更新 / 別の家族に紐づけ直し (削除はしない)
- 過去の施行情報・伝票への影響を確認
2. 故人 / 喪主 / 請求先 (施主) の役割と関係
ルール
- 「故人」(
IsDead__c) はお客様 (Contact) のチェックボックス。死亡日入力時に自動 ON - 「喪主」「請求先 (施主)」のフラグは Contact に存在しない。施行情報 (Ceremony) で Lookup として指定する
- 喪主 =
MournerName__c(お客様 Lookup) - 請求先 (施主) =
OwnerName__c(お客様 Lookup)
- 喪主 =
- 故人との関係(
RelationshipDeceased__c) / 喪主様との関係(RelationshipMourner__c) は施行情報の Text 項目
よくあるミス
- ❌ Contact 側で「喪主フラグ」「施主フラグ」を探そうとする (そんな項目はない)
- ❌ 施行情報で
DeceasedName__cとMournerName__cを取り違える - ❌ 同じ Contact を
DeceasedName__cとMournerName__cの両方に紐付ける - ❌ 「故人との関係」と「喪主様との関係」をどっち向きで書くか混乱する
対処
- 役割は Contact ではなく Ceremony で持つ ことを意識
- 故人との関係 = 故人から見たその人 (喪主が故人の長男なら「子」)
- 1 つの Contact = 1 つの自然人。役割 (故人 / 喪主 / 請求先) は施行情報ごとに割り当て
3. 住所の整合性
ルール
- 家族 (Account) の住所が マスタ (正規)
- お客様 (Contact) の住所は個別管理可能 (家族と別住所もある)
- 過去の伝票には 住所のスナップショット が記録 (家族住所を変えても過去伝票は不変)
よくあるミス
- ❌ お客様の住所だけ変えて、家族の住所は古いまま
- ❌ 家族の住所を変えたが、過去の伝票の宛名・住所は古いまま
- ❌ 半角・全角が混在
対処
- 住所変更時は 同期機能 (住所をご家族で同期する 参照) を使う
- 過去伝票で新住所を反映したい場合は 「伝票の宛名・住所を再取得」 ボタン
4. 施行情報の必須項目
葬儀タイプの必須項目
- 当家 (家族)
- 故人 (お客様)
- 喪主名 (
MournerName__c) — お客様 Lookup - 葬儀日時 (または通夜日時 / 火葬日時 のいずれか)
法要タイプの必須項目
- 親施行情報 (元葬儀)
- 法要種別 (
BuddhistMemorialService__c) - 請求先 (
OwnerName__c) — お客様 Lookup - 法要日時 (
Houyou_datetime__c)
よくあるミス
- ❌ 喪主未設定で保存 → 関連自動処理 (
UpdateFinalMournerDate) がスキップ - ❌ 故人未設定で保存 → 会員契約の自動失効がスキップ
- ❌ 当家未設定 → おくやみ情報が紐付かない
対処
- 受電時点で 故人・喪主・当家 だけは必ず入力
- 日程は後で日程エディタで詰める
5. 伝票の宛名と請求先
ルール
- 請求先は 家族 (Account) が標準
- 法人取引は 会社 (Account) が請求先
- 宛名・住所は家族 / 会社から自動コピー (Flow:
NewCreateCopyTextNameAndAdress)
よくあるミス
- ❌ 請求先未設定 → PDF の宛名が空欄
- ❌ 自動コピーされた宛名を直接書き換え + 家族住所も書き換え → 整合性崩れる
対処
- 請求先を必ず設定
- 宛名・住所を変えたい場合は伝票上で編集 (家族レコード本体は変えない)
- 家族住所を変えた場合は伝票で 「宛名・住所を再取得」 ボタンで反映
6. 価格タイプと会員価格
ルール
- 伝票の 価格タイプ は明細追加前に決定
- 価格タイプを途中で変更しても、既存明細の単価は 変わらない
- 会員価格を適用する場合は会員契約を選択
よくあるミス
- ❌ 明細を入れてから価格タイプを変えて単価がズレる
- ❌ 会員契約を選んだが価格タイプが標準価格のまま
- ❌ 会員価格適用なのに会員契約欄が空白
対処
- 伝票新規作成 → 価格タイプ確認 → 明細追加
- 会員契約 + 価格タイプの整合を確認
- 必要なら明細を一旦削除して再追加
7. 税率と税表示区分
ルール
- 各明細に 税率 が必須 (空欄だと税額計算がスキップ)
- 伝票全体に 税表示区分 (外税 / 内税) が必須
- 商品マスタにデフォルト税率を設定しておくと自動補填
よくあるミス
- ❌ 明細の税率を「非課」に設定したが、実は課税商品 → 税額が抜ける
- ❌ 標準にない税率 (12% 等) を 税率マスタに勝手に追加 → 伝票集計が壊れる (集計項目は 3/5/8/10% のみ)
- ❌ 内税商品に外税伝票で入れて単価がズレる
対処
- 商品マスタで正しいデフォルト税率を設定 (管理者作業)
- 伝票作成時に税表示区分を最初に決める
8. 入金と御入金額
ルール
- 入金は 請求伝票の関連リスト から追加
- 入金額を入れると 御入金額・残金が自動更新 (Flow:
UpdateBillingSummaryToatal) - 返金は 負の入金 で記録
よくあるミス
- ❌ 受領年月日 (
ReceiptDate__c) を未来日付に設定 → 集計時にスキップされる場合あり - ❌ 過入金分の返金処理を忘れる → 残金がマイナスのまま放置
対処
- 受領年月日は 実際の受領日
- 過入金は速やかに返金処理 (負の入金) で調整
9. ステータスの管理
ルール
- 見積: 見積中 → 見積確定 → (請求伝票化) or キャンセル
- 請求: 請求中 → 請求済 → 入金完了 / キャンセル
よくあるミス
- ❌ 見積確定にしないまま請求伝票を作ろうとして失敗
- ❌ 入金完了後もステータスが「請求中」のまま放置 → レポートでフィルタが効かない
対処
- ステータス変更を 業務ルールに組み込む (ステータス変更チェックリスト)
10. 会員契約の管理
ルール
- 1 人のお客様が複数の会員契約を持てる
- 故人の会員契約は 自動的に失効 (Flow:
CeremonyUpdateMembershipInvalidFlg) - 失効を取り消したい場合は手動で 「失効」 (
InvalidFlg__c) チェックをオフ
よくあるミス
- ❌ 故人 + 喪主が同じ会員契約を共有 → 故人の施行で自動失効してしまった
- ❌ 失効した会員契約を伝票で選択しようとしてエラー
対処
- 共有会員契約の場合、別途新規会員契約を作成
- 失効した会員契約が出てきたら、「失効」 チェックの状態を確認
チェックリスト: 月次データ整合性レビュー
月に 1 回、以下を確認すると整合性が保てます。
- 重複お客様レコードの確認 (同名検索)
- 喪主未設定の施行情報の確認 (レポートで抽出)
- 入金完了に切り替わっていない請求伝票の確認
- 残金マイナスの請求伝票の確認 (過入金)
- 古い住所のままのお客様一覧 (家族住所と不一致)
- キャンセルしたまま放置の見積伝票
業務ルール例 (組織で定めるべきもの)
ルール例 | 推奨運用 |
|---|---|
受電時 | 必ず家族・お客様の特定 → 活動記録 |
訃報受電 | 必ず施行情報を作成 (日程未確定でも OK) |
見積作成 | お客様 OK で「見積確定」に変更 |
請求書発行 | PDF 発行後にステータス「請求済」 |
入金完了 | 入金レコード追加後にステータス「入金完了」 |
月締め | 取引先別の合算請求を作成 (法人取引のみ) |
退社時 | 自分の活動ログ・ToDo を保存 |
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- 裏で自動で動く処理を知る — 自動処理の前提条件
- 住所をご家族で同期する — 住所整合性のメンテ
- 困ったときの対処 — トラブルシューティング
📅 最終更新日: 2026-06-16