Salesforce 基礎

ユーザー・プロファイル・権限セット (詳細編)

ユーザー追加と権限の設定 でブリッジ葬儀パッケージ固有の権限セット (管理者 / 担当者 / 閲覧者) について解説しました。このページでは、その背景にある Salesforce の権限モデル をもう少し深く掘り下げます。

3 つの権限レイヤー

Salesforce では、ユーザーの権限は 3 つの層 から決まります。

┌─────────────────────────────────┐
│ ① プロファイル (Profile)         │  基礎の権限・ライセンス紐付
│   - 1 ユーザー = 1 プロファイル   │  (必須)
├─────────────────────────────────┤
│ ② 権限セット (Permission Set)   │  追加権限
│   - 1 ユーザー = 複数の権限セット │  (オプション)
├─────────────────────────────────┤
│ ③ 共有 (Sharing)                │  レコード単位のアクセス
│   - 所有者・ロール・共有ルール   │  (詳細は次ページ)
└─────────────────────────────────┘

すべての層を経て 「このユーザーはこのレコードを編集できる / できない」 が決まります。

① プロファイル

ユーザーがログインするための 基礎パッケージ 。1 ユーザーには 1 つのプロファイル だけ割り当てられます。

プロファイルで決まるもの

  • どの オブジェクトが見えるか・編集できるか・削除できるか (CRUD)
  • どの 項目が見えるか (一部、項目レベルセキュリティと連携)
  • どの アプリケーションタブが表示されるか
  • どの レコードタイプ がデフォルトで適用されるか
  • ログイン時間・IP 制限
  • パスワードポリシー

標準プロファイルと組織独自プロファイル

種類

標準プロファイル

システム管理者 / Standard User / Read Only

組織独自プロファイル

(標準をコピーして作成) 葬儀社業務担当 経理担当

標準プロファイルは編集に制約があります。組織独自プロファイルは標準をコピーして作るのが基本。

ライセンスとの関係

プロファイルは ユーザーライセンス に紐付きます。

ブリッジ葬儀は OEM パッケージ のため、パッケージ提供元から提供される OEM ユーザーライセンス (Salesforce Platform 相当) を各ユーザーに割り当てます。

  • 標準オブジェクトは Account / Contact / User / ToDo / 行動 など限定的に利用可
  • 商談 / リード / ケース等の Sales/Service Cloud 機能は利用不可
  • 組織で追加できる カスタムオブジェクトは 10 個 までという上限あり (パッケージ同梱は枠外)

詳しくは ライセンスモデル|OEM パッケージとしての位置付け を参照。

② 権限セット

プロファイルに 追加する権限 。1 ユーザーに 複数割り当て可能 です。

権限セットで足せるもの

  • オブジェクトの CRUD (プロファイルに足す方向のみ。引き算はできない)
  • 項目レベルセキュリティ
  • アプリケーションタブの表示
  • システム権限 (例: API 経由でのデータエクスポート権)
  • カスタムアクセス権 (Apex / Visualforce ページ等)

ブリッジ葬儀パッケージの権限セット

権限セット

用途

ブリッジ葬儀 - 管理者

全データの作成・編集・削除

ブリッジ葬儀 - 担当者

業務データの作成・編集 (削除は不可)

ブリッジ葬儀 - 閲覧者

全データの参照のみ

SlipDetailEditorUser

伝票明細の補助項目編集

ExcludeSlipLock

確定済み伝票のロック例外

ユーザー追加と権限の設定 も参照。

権限セットグループ (上級)

複数の権限セットをまとめて 1 つに扱う機能。たとえば「経理担当」グループに以下を含める:

  • ブリッジ葬儀 - 担当者
  • 経理アプリ用権限セット
  • 請求書発行追加権限

ユーザーに 1 つの権限セットグループを割り当てるだけで、3 つの権限がまとめて適用されます。

権限の優先ルール

複数の権限が重なった場合の優先順位:

状況

結果

プロファイル: 編集可、権限セット: なし

編集可

プロファイル: 参照のみ、権限セット: 編集可

編集可 (権限は加算方向)

プロファイル: 参照のみ、権限セット: 参照のみ

参照のみ

プロファイル: 削除可、権限セット: 編集可

削除可 (プロファイルが既に強い)

権限は加算式: 強い権限が勝つ。「権限セットでさらに増やす」ことはできても、「権限セットで減らす」ことはできない。

したがって、ユーザーに 「特定機能だけ追加で許可したい」 ときに権限セットが活躍します。

プロファイルと権限セットの使い分け

用途

推奨

基礎権限の設定 (全ユーザー共通の枠)

プロファイル

特定ユーザーへの追加権限

権限セット

業務役割ごとの権限管理

権限セット (推奨)

一時的な特殊権限

権限セット (期間限定で割当・解除)

近年の Salesforce ベストプラクティスは 「プロファイルは薄く、権限セットを厚く」 。組織カスタマイズもこの方向で進めるのが望ましい。

ライセンスの管理

プロファイルとは別に、パッケージライセンス という概念があります。

パッケージライセンス

Setup → アプリケーション → パッケージ → インストール済みパッケージ → [パッケージ名] → ライセンスの管理

ブリッジ葬儀の場合は 無制限・無償 なので、全ユーザーに自動付与しても問題ありません (ただし忘れずに割り当てる必要あり)。

Salesforce ユーザーライセンス

Setup → ユーザー → ユーザー → [ユーザー名] → ユーザー編集 → ユーザーライセンス

これは 有償 のものが多く、組織で購入したライセンスの数しか割り当てられません。

ユーザー管理の運用

ユーザー追加時の手順

  1. Setup → ユーザー → ユーザー → 新規ユーザー
  2. 必須項目入力 (姓名・メール・ユーザー名・ライセンス・プロファイル)
  3. 保存 → 招待メールが自動送信
  4. 権限セットを割り当て (1 つ以上)
  5. パッケージライセンスを割り当て
  6. ユーザーがメールから初回ログイン → MFA 設定

ユーザー無効化 / 退職時の手順

  1. ユーザー編集画面 → 「有効」のチェックを外す
  2. ライセンスが自動的に空く
  3. 過去のレコード (所有者) はそのまま残る
  4. 担当中のレコードを他のユーザーに 所有権移管 (任意)

削除ではなく 無効化 が基本。Salesforce ではユーザーレコードは履歴のため残ります。

ユーザーの一時無効化

産休・休職などで一時的に Salesforce を使わないユーザー:

  • 「有効」を外して無効化 → ライセンス節約
  • 復帰時に「有効」をオンに戻す
  • 権限セットは保持されている

こんなときは

ユーザーに「アクセス権がありません」と表示される

  • パッケージライセンスを確認
  • 権限セットの割当を確認
  • プロファイルがブリッジ葬儀アプリのタブを許可しているか確認

「このオブジェクトの参照権限がありません」

  • プロファイル / 権限セットでオブジェクトの「読み取り」がオンになっているか
  • 共有設定 (ロール・所有者) で制限されていないか

「項目 XX を表示する権限がない」

  • 項目レベルセキュリティ (Field-Level Security) で該当項目の 表示 がオンか
  • プロファイルから設定

プロファイルの種類が多すぎる

→ 標準的な指針: 「プロファイル種類はなるべく少なく、権限セットで差別化」 。3-5 種類のプロファイル + 必要分の権限セット が管理しやすい。

別の人の権限と同じにしたい

  • ユーザー編集画面 → 「ユーザーの権限をコピー」 (機能があれば)
  • なければ、同じプロファイル + 同じ権限セットを手動割当

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📅 最終更新日: 2026-06-16