業務フロー編 (葬儀社の 1 日を順に追う)
業務フロー|受注ヒアリングと見積伝票の作成
施行情報を作ったら、次は 見積伝票 を作って当家に金額を提示します。担当者のヒアリングを伝票エディタに落とし込み、PDF にして渡すまでの流れを順に追います。
想定するシーン
訃報受電が完了し、当家との対面打ち合わせで以下を聞き取ります:
- 希望ランク (一般葬・家族葬・直葬 など)
- 規模感 (会葬者の人数)
- 祭壇のグレード
- 棺のグレード
- 料理 / 返礼品の有無
- 供花 / 供物の手配
- 予算感
これを 見積伝票 に組み立てていきます。
ステップ 1: 施行情報から見積伝票を新規作成
- 該当の施行情報レコードを開く
- 関連リスト 「伝票」 の右上 「新規」 をクリック
- レコードタイプは 「見積」 を選択 → 「次へ」
- 自動で入る項目を確認:
- 施行情報 ✓ (自動)
- 請求先 (家族 / 会社) ✓ (施行情報の当家を自動セット)
- 宛名 / 住所 ✓ (家族レコードから自動コピー、Flow:
NewCreateCopyTextNameAndAdress) - 発行元 (支店) ✓ (施行情報の発行元を引き継ぎ)
- 伝票区分 (
SlipType__c) ✓ — 「葬儀」が既定 (v2.3.0+ で UI 必須) - 価格タイプ ✓ (
SlipDefaultPriceTypeTrigger)- 伝票区分 = 「葬儀」 のとき: 親施行情報の「会員契約 → 価格タイプ」スナップショットを自動継承 (v2.3.0+)
- 伝票区分 = 「供物」 のとき: 標準価格 (
IsDefault) を使用 (会員価格は適用されない) - 施行情報に未設定なら、組織既定の標準価格
- 税表示区分 (外税 / 内税の組織既定)
- 「保存」
伝票エディタが開きます。
ステップ 2: 価格タイプ (会員価格 適用判定)
会員契約を確認します。
お客様が会員契約を持っている場合 (将来バージョンで強化)
会員契約の価格タイプを使う場合は、施行情報の作成時に会員契約を選択していれば、その会員契約の価格タイプが施行情報→見積伝票へ自動継承 されます。担当者は基本的に「価格マスタ」プルダウンを 手動で切り替える必要がありません 。
手動で価格タイプを切り替えたい場合
会員契約の自動継承を使わず、その伝票だけ別の価格タイプを使いたい場合:
伝票エディタ上部の 「価格マスタ」プルダウン を該当の価格タイプ (例: 会員価格 / 葬祭ホール価格) に変更。新規追加する明細にその価格が適用されます。
または、伝票ヘッダの 「会員契約」 検索アイコンから別の会員契約を選択 → 自動的に価格タイプが切り替わる (将来バージョンで強化)。
会員契約の選択モーダル
伝票ヘッダの会員契約検索を開くと、会員契約検索モーダル が起動します。
- 当家に紐づく会員契約 がグループ化されて優先表示
- それ以外は通常検索結果
- 失効中 の会員契約には「失効」バッジ
詳しくは 会員契約を管理する を参照。
ステップ 3: 商品検索モーダルで明細を組み立て
伝票エディタの 「商品追加」ボタン をクリック → 商品検索モーダル が起動します。
検索の使い方
- キーワード入力 (商品名 / カナ / 商品コード)
- 「検索」ボタン または
Enter - 結果一覧から チェックボックスで複数選択
- 必要なら 商品分類フィルター で絞り込み (祭壇 / 棺 / 料理 / 返礼品 等)
- 「供物一覧に表示する商品のみ」 チェックボックスで供物候補だけ表示
- 右下 「選択した商品を追加」 をクリック
ヒアリングのまま組み立てるコツ
実務では「上から順に商品を組み立てる」と分かりやすいです。
順序 | 内容 |
|---|---|
1 | 祭壇 (基本料金) |
2 | 棺 |
3 | 安置・搬送 |
4 | 式場使用料 |
5 | 飾り花 / 供花 |
6 | 料理 (通夜振る舞い / 精進落とし) |
7 | 返礼品 |
8 | 火葬料 |
9 | その他 (会葬御礼・骨壷 など) |
ステップ 4: 数量・割引の調整
各行で数量や割引を調整します。詳しくは 伝票エディタを使いこなす を参照。
よくある調整パターン
「会員価格適用で 10% 引きにしたい」
- 行の 割引率 に
10を入力 → 自動的に割引額・提供価格が計算
「祭壇のグレード値引き 5 万円」
- 行の 割引額 に
50000を入力 → 割引率・提供価格が自動計算
「ピッタリ ¥250,000 にしたい」
- 行の 提供価格 に
250000を入力 → 割引率・割引額が自動計算
4 値連動 (定価 / 割引率 / 割引額 / 提供価格) のおかげで、「希望の最終価格」から逆算できます。
備考の活用
備考 1 / 備考 2 にメモ (例: 会員様サービス、祭壇ランクアップ無料) を入れると、PDF にも反映されます。何の割引かが伝わるよう書き留めましょう。
ステップ 5: 合計サマリの確認
伝票エディタの下部に表示される 合計サマリ で、最終金額が予算内に収まっているかを確認。
- 割引前合計 — 定価ベース
- 割引額 — 値引き合計
- 税抜き合計 — 割引後
- 税率別税額 — 10% / 軽減 8% / 非課 等
- 税込合計 — お客様提示金額
割引のかけ方や項目の入れ替えで予算調整します。
ステップ 6: 保存 → 見積書 PDF を出力
- 「保存」 をクリック → 明細・合計が確定
- 伝票詳細画面右側 「伝票 PDF 印刷」カード
- 「見積書 (サマリー付)」 または 「見積書 (明細のみ)」 ボタンを選択
- サマリー付 = 集計区分でまとめた要約版 (見やすい / お客様向け)
- 明細のみ = 全行を 1 つ 1 つ表示 (詳細版 / 経理向け)
- PDF がダウンロード (例:
見積書_山田家_20260616_EST-00045.pdf)
PDF 出力はベータ版です。レイアウトの微調整が将来入る可能性があります。
ステップ 7: 見積を確定する
お客様が見積内容で OK を出したら、伝票ヘッダの ステータス を 「見積中」 → 「見積確定」 に変更。
「見積確定」ステータスでないと、後述の 「請求伝票を作成」ボタン が押せません。
見積伝票の構造 — 何が記録されているか
見積伝票には以下のデータが入っています。
データ | 用途 |
|---|---|
ヘッダ項目 | 当家・施行情報・発行元・宛名住所・税表示区分・価格タイプ |
明細行 | 商品・規格・単価・割引・税率・備考 |
集計値 | 割引前合計・割引額・税率別税額・税込合計 |
ステータス | 見積中 / 見積確定 / キャンセル |
このデータは、見積確定後にそのまま 請求伝票へコピー されます (見積から請求書・領収書を作る 参照)。
こんなときは
当家の希望が変わって金額を直したい
伝票エディタで該当行を編集 → 保存。Undo (最大 50 回) で誤編集も戻せます。
複数の見積パターンを提示したい
見積伝票を 複数作成 します (一般葬パターン / 家族葬パターン)。後で 1 つを「見積確定」にし、もう一方は「キャンセル」にします。
「お客様用の見積」と「社内記録用の見積」を分けたい
PDF の 「見積書 (サマリー付)」 が顧客提示用、「見積書 (明細のみ)」 が社内記録用です。プリント時に使い分けてください。
セット商品を入れたい
商品マスタ側で「セット商品」が設定されている場合、その商品を 1 行入れるだけで子商品が自動的に明細に展開されます (Flow: UpdateSetProducts)。
見積を間違えて確定してしまった
ステータスを 「見積中」に戻せます (権限のある担当者なら)。確定状態でロックが効いている場合は管理者へ。
次に進む
- 伝票エディタを使いこなす — 4 値連動・行操作の詳細
- 商品検索モーダルを使いこなす — 商品検索の細かいテクニック
- 供物一覧の運用 — 供物・供花の管理
- 見積から請求書・領収書を作る — 確定後の請求発行
📅 最終更新日: 2026-06-16